「障がい者」が通う就労支援事業所で講演させていただいた数日後に、そこの「利用者」さんから頂いた手紙の全文です。

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昨日は、お忙しい中、川崎までおいでいただき、誠にありがとうございました。

色紙を書かせていただく際、ホームページで岡様の写真と、活動内容を
拝見させていただき、医療と芸術のコラボレーションをさせて、そのことが
新たな福祉業界への道を切り拓こうとしていることを知りました。
そこで興味が生まれ、今回のご講演を楽しみにしておりました。

岡様が幼少期に生まれ故郷とは違う世界に触れ、そしてまた日本にお戻りに
なられた際、また違った世界を知り、人の数だけの考え方・生き方・付き合い方
あることを学ばれたことで、今回のご講演内容のように、型にはまらない新しい
福祉に出会えたのかもしれません。

福祉の世界を変える、というくくりにしてしまいましたが、ハートネットTVに映
岡様の姿を見ていたら、「福祉を変えたい」という想いより、「目の前の人を幸
せにしてあげたい」という想いがひしひしと伝わってきて、一人だけで世界が変わるわけではない。
偏見が変わるわけではない。様々なみんなが、自分の近しい人を幸せにしてあげ
たいという世界が広がるのが、結果的に福祉の世界が変わっていくことになるのだと
考え至りました。
TVで、みんなが福祉に関心を持って行くシーンに、思わず涙ぐみました。

福祉を変えていく力は一人が持っているのではなく、一人が一人を助けたいと思
っている心が、一人が一人を、その助けてもらった一人がまた一人を。つながっていく切り札になっっていく。
それが岡様なのだと知ることが出来ました。

紹介の初めのほうで語られていた、岡様が「人見知りで、脇汗を掻き、挙動不審
になる」とおっしゃっていましたが、そんな岡様が自ら福祉会のイメージを覆すべく、懸命に行動をして、皆さんに興味を持ってもらえるよう働きかけるお姿に、自分の中の苦手を上回る行動力が、岡様を奮い立たせて行ったのかもしれないと考え、感動いたしました。

誰でも出来ることではなく、誰もがやるのをためらったり、やりたがらなかった
り、自発的に行うことを要されると、とたんに誰でも引っ込み思案になってしまうものです。それを乗り越え自分を奮い立たせた岡様は、本当にすごいと感慨深くなりました。

様々なことに臆することなく、臆しても自分の意志を貫きとおし、発展させてい
くお姿は、私の中の憧れです。
岡様が心の底から楽しんでいるからこそ、皆様も喜んでいるのだと思います。

岡様にとっての理解者であるお母様のお言葉が、今も、ずっと岡様の背中を押し
ていってくれていたのですね。
これからも、岡様はどんどん新たな道を切り拓いて進んで行かれるものと思って
おります。
心より応援いたしております。

(私も、自分が何かのきっかけになれればと思う気持ちを胸に、今やりたいこと
を精一杯やって、次につながる何かを開ける人になれればと思い、頑張ります。)

岡様の益々の発展と健康を祈っております。

私が描かせていただきました色紙のイラストを褒めていただき、とても嬉しかっ
たです。
そしてその色紙を、ブログに乗せていただきまして、ありがとうございました。
どこかでまた関わりあえましたら、よろしくお願いします。

このたびは本当に、ありがとうございました。

長文になりましたが、失礼いたします。


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僕はこの手紙を読んで、生きる勇気というか行動する勇気をまたもらえた。
この人を「障がい者」って呼んでいいのかな?
「障がい」ってなんだろうね。
僕はまた一歩、医療福祉業界に深く入ることを決意する。