この悠久の第九合唱団は第九経験者による一般公募の合唱団です。
10月から合唱指導の中村貴志さん、練習ピアノの重佐恵里さんによる練習を行っています。女声のみの練習日にはアルトで参加される三輪陽子さんの指導がありました。
日々の合唱練習を重ね、本公演の指揮者である齊藤一郎の合唱指導日を過ぎると、本番まで残す練習はわずかとなります。
 
 今回はこの合唱練習をずっとサポートして下さっている練習ピアノの重佐恵里さんからコメントを頂戴しましたので掲載致します。

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 ピアノの重左です。
 幸せな事に、秋がくると皆様の素敵な歌声をここ数年聞かせて頂いています。毎年、前年度をステップに飛躍していく響きの素晴らしさに聞き入りながらピアノを弾かせて頂いております。
 今年は私自身新たな転機を迎え、「新しい経験」そして「今までの積み重ね」というものを深く考えさせられました。
「積み重ね」とはとても貴重な自分の財産であると共に、一歩間違えると「慣れ」という落とし穴にハマってまう物である事。逆に「新しい経験」は常に不安定な場所におかれ怖い反面とてもいい緊張感と新鮮な空気を生み出す事。音楽をする事は、練習で「積み重ね」を、舞台の上では常に「新しい経験」をしているのかもしれないなと思います。そして、どちらも欠けることなく揃った舞台はきっと、ステージと客席が一体となった素晴らしい時を生むのかなとも感じている今日この頃です。
 今年もきっと、ホールの中には皆様の情熱に溢れた歌声が響き渡る事でしょう。そのステージの中で皆様御一人御一人が、舞台の上にのみある歓びの光を見られますよう、そして私もホールの中で同じ歓びの光を感じることが出来ますよう、残りの練習期間も精一杯つとめさせて頂きたいと思います。素晴らしい一瞬に向かい皆様と共に歩かせて頂ける幸せをかみしめながら、次回もピアノを弾かせて頂きます!  練習ピアノ/重佐恵里