いよいよ、12月に入りました。
 本日のコメントはチェロの本橋裕からです。
*クリックすると拡大します。当団ホームページからの画像転載です*

$セントラル愛知交響楽団「悠久の第九」合唱団のブログ


 ブログをご覧の皆様。
セントラル愛知交響楽団、チェロの本橋です。
日増しに寒さが増す今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。

 今回は「悠久の第九」というネーミングについて。
素敵なネーミングだな、と思います。語呂も良いですよね。
名付けの親は当団の野々山享副理事長(当時事務局長)。今世紀に入って以来、セントラル愛知交響楽団の「第九」は「悠久の第九」なのです。

2012年の今日まで世界中でこの曲はいったい何回演奏されてきたのでしょう?1824年のウィーンでの初演、それを源流として、まさに悠久に流れる大河の如く歴史を作ってきて、これからも作り続けていくわけですよね。

 ところで、第4楽章「歓喜に寄す」の源流はチェロ、コントラバスのfisです。
私にとっては「世界一厳しいfis」。

それまでの猛々しいレチタティーヴォが終わりに近づくにつれ、自分の鼓動がバクバク高鳴ってきます。(それはもう、楽器の音よりも大きく聞こえるくらい)一瞬の静寂の後に弾き始めるあの瞬間、鼓動は聴こえなくなります。あとは全神経を右手に集中してunisonします。violaが合流してくるところで我にかえります。

何度弾いてもこうなります。

きっと今年もそうなるな。