帝国データバンク(TDB)は10月8日、2009年1月から9月における広告関連業者の倒産件数が前年同期比40.6%増の201件となり、01年以降で最悪のペースで推移していることを発表した。

  TDBの調査によると、2001年以降で広告関連業者の倒産件数が最も多かったのは08年で206件だった。したがってTDBは09年を通した倒産件数が08年を上回るのは「間違いない情勢」としている。

  負債総額に関しては2001年以降で最多となったのは02年の241億3200万円だった。これに対して09年1月から9月までの総額は313億400万円に達した。内訳は負債総額1億円未満の業者が全体の70.6%にあたる142件を占めた。

  一方で負債総額10億円以上も6件に上り、全体に占める割合は前年より2.0ポイント拡大して3.0%となった。このうちで最も負債総額が多かったのはクリエイティヴアダック(株)の63億円。以下は(株)アイ・ワンの20億円、(株)エーピージェイの18億8000万円、(株)メル・ポスネットの17 億3200万円と続いた。

  TDBでは「3月にワールド・ベースボール・クラシックが開催されたほか夏には総選挙も実施されるなど広告業界にとってプラス要因となるイベントがあったが効果は薄かった」と指摘。その上で「これらの効果は大手広告代理店に集中し、倒産した201社の大半を占める中小企業には恩恵が及ばなかったとみられる。加えて景気低迷で広告費の抑制傾向が続き、効果は出にくかったと思われる」と説明した

Serchinaより
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1008&f=business_1008_112.shtml