はい、
久しぶりです。
最近は、結構忙しくて、緊急OPEやらなんやら、が重なり、かつ・・・
例のぷち炎上ブログ問題が起きて、少々こちらでの執筆に対するモチベーションが下がっていました。
先のニュースで、電通の女性新人職員さんの過剰労働>自殺、という悲しい事例がありましたね。
もう、何度も、私のブログで、語ってきたことですが、
そうですね~、今、高校生で、医大受験考えてます、っていう人たちに、ぜひ、これからお話しすることを
知っておいてもらって、それでも、よければ、覚悟をもって医師免許取得することをお勧めしたいです。
電通の残業時間100Hっていう報道を最初から、私は鵜呑みにしてません。
そもそもその記録自体が正確に不正なくカウントされているか、どうかが問題です。
で、残業100時間は、普通じゃん、って考えている方々は現実、非常に多いと思う。
私の過去のブログ投稿でも、書いてきたけど、100時間/月の残業時間というと、
一般論的推測ですが、ざっくり週休2日制で、22日換算し平日毎日4~5時間くらい、
時間外作業をしていると考えられる。が、もうちょっと現実的に考えると、
土日にも、仕事したりすることを考えると、平日だと、3.5H+@くらいかな、と推測する。
日本の労働基準法では、原則8H労働/Dayです。
だから、AM9:00~PM5:00まで仕事して、そのあとも、大抵夜、8時~9時くらいまで残務処理
する感覚でしょうか?
医者の場合ですが、私のくぐり抜けてきた、研修医時代~大学医局ペーペー時代を振りかえってみます。
大抵、朝7:00までには、仕事場到着、速攻で業務開始、病棟で患者さんの採血したり、
医局の朝のカンファレンスして、担当患者さんを朝回診して、大体、AM8時までに、小一時間くらいで、
朝業務が一段落する。デカい手術だと、8:00 OPE室入室とかも普通にある。そこから、午後も手術するとか、
検査する、とか、着々と、粛々と業務して、なんとなく、あっちゅうまにPM5:00近くなる。
その後、患者さんの病状説明という業務があるんですな。患者家族も同席していただくことが多い。
よってこの夕刻以降に、患者の家族は、それぞれのお仕事を終えて、夜6:00~7:00くらいあたりが
最も、面談のラッシュアワーになる。そりゃ、そうだ、私も、年老いた両親がいるが、入院治療なんかが
必要なお年頃の親を抱える中年、担当主治医先生は、私の仕事が終わってから、一患者家族として私の到着を待っていてくれたりもする。で、それらの面談が終わってから、カルテ残務処理やら、今度は、
各治療臓器TEAMでまたまた術前、術後カンファレンスをしていたりもする・・・。
で、気が付けば、早くて、PM7:00くらい、遅くてPM9:00くらいになっている>>>>
そこから、学会の発表資料作りやら、翌朝の教授の講義資料コピーしたり、一見”勝手に、こいつ
が好きで、研究活動してます”的な業務を夜半近くまでPOWER POINTとにらめっことなる。
でも、大学医局員で、そういう業務は私は一切しません!、なんて、宣言したら、
絶対に出世の道は、ないの。苦笑
暗黙の指示っていうやつだろうね・・・。命令されてないけど、現実やるしかない、というお仕事。苦笑
ざっくりいうと、12H+@業務は、当時いたいけな若い医師で、
無知の私にとってみれば、それは普通だと思っていた・・・。
っつうことは、原則業務時間8H+4Hの残業になるわけだ・・・。これを22日間すると、
簡単に80Hを超えるっつうお仕事なんですな。80h以上の残業は、キーワードであり、過労死ボーダーラインと
されている。
しかも、土日が完全にフリーになるわけがない。患者さんの変化は、週末だけは絶対安定しているわけでもない。よって、土日にも病院で回診したり、処置したりもする・・・
ざっくりいうと、病院医者は、100h残業当たり前、っていうことなんです。
ま、それは、他の業種もほとんどそうでしょうね・・・・。
で、そこにさらなる業務があるわけなんすよ。
”当直”という夜間、時間外業務。
PM5:00~AM9:00っていう、大義名分で業務設定されていると、ざっくり16時間働く・・。
”当直”にも我々の業界で言う”寝当直”と、大学病院、や基幹病院クラスでの”マジ当直”に
ざっくり2分類される。
”寝当直”とは、老人病院とか、救急応需指定されていない、病院の管理上、必ず、夜間時間外でも、
最低1人以上常駐していなければならない法制度上、病院で寝なくてはいけないもの。
ほとんど普通の人のように、寝れる・・・たま~~に末期状態の患者様の夜中の看取りや、
かる~~い発熱が突然起きた患者さんの対応要請がナースステーションからされる場合もあるものの、
先ほど、述べたように、ほぼ寝れる・・・そう、業界的には、いちばん、楽なタスクだ・・。
”マジ当直”とは、救急指定病院での、ぎゃんぎゃん、救急車で搬送されてくる患者への対応、
患者さん、自らが歩いて夜間救急外来を受診したりする際に、対応する業務です。
インフルエンザとか、ノロ ウイルスとか、外傷、なんかが次々、運ばれる。こういった中では、
小児科の発熱なんかも、含まれる。業務上過酷なタスクは、やはり、心肺停止症例や、
OPEが必要な症例だろう。真冬ならば、まるで、日中の普通の外来のような風景となる。
真夜中AM0:00くらいまで、延々、30人くらい、外来の診察室にいることもある。
断続的に、1H毎に患者が、ポツリポツリとやってくる場合があると、もう最悪である。
1例に対応し、処置をして、ふ~~やっと1件完了したな~~と思って、当直室に戻り、ベッドに
自分の体を横たえ、ウトウト、あるいは、速攻で目を閉じる・・・と思ったら、
間もなく、新たな1例が運ばれる・・・こんな状態では、深い眠りになんかには入れるわけがない・・・
3H連続で眠れたとしたら、超ラッキー、昨夜は、良く寝たな~と
思ったりするくらいに、強力に辛いのである。
で、大学病院含めた、2次~3次レベルの施設、いわゆるちゃんとした、まともな医療を供給する基幹病院
施設では、少なくとも、週に1回は当直がある。しかし、現実には、週に、2,3回の当直業務を
行うのもザラ、私は、当時、15日間ほどは、なんらかの病院での当直を行っていました。
16X15≒240Hである。で、これにまた、ON CALLといって、自宅待機していても、突然
携帯が鳴りまくり追加手術要員、内視鏡止血要員、病棟ヘルプやら、
なんやら、規定外のサービスコールもあったりもする。
ね?だから、下手すると、300時間OVERなんてちょくちょく遭遇する残業時間なんですよ。
これで、なんとか死なないで、今日まで生き抜いたことが奇跡であるかもしれない・・・
で、この当直時間なんつうのは、実は、時間外労働にカウントされていないことに通常されているのが、
今日まで綿々と続く、医療業界の暗黙のルールなのでした。
電通がブラック認定ならば、病院なんていうのは、確実に、ブラック オブ ブラックなのです。
それなのに、労働基準監督署は病院監査しても、これらの実態を華麗にスルーなわけ。
東大卒業して電通入社、
医学部卒業して、医者になって病院勤務、
どっちが、過労自殺死多いか、知ってますか?????
過労で死ぬ前に、辞めればいい???
どこに行こうが、どの病院も全部真っ黒なんです。
そう、一度医者になっちまったらブラックを辞めて逃げる場所がないのよ!!!
で、ついに、クリニックを独立開業して、死なないように、ちゃんと眠れる生活を
選択するしかない、と考える先生も出てくるわけだ・・・。
と思ったら、訪問診療クリニックで、在宅看取りまで、してる先生は、
24時間、携帯電話で、スタンド バイ。
これらのタスクは、完全に、仕事から解放されている状態とは決して言えない・・・。
そう、嫌なら、辞めろ、で逃げる場所は、どこにもないのかもしれない・・・。
医者も看護婦さんみたいに、昼、夜2交代制とか、勤務24時間経過したら消防士、警官みたいに
交代勤務とはなっていないのが、現状だ。
医者になるっつうのは、こういう業界で働くという意味なんですな・・・・。
それでも、医学部受験したいか??
それでも、やっぱり医者になりたいか??
よく考えて将来を決めてください・・・。
