今日は、双極性障害のいざ、と言う時にお世話になる公的制度について書いていこうと思います。

1.経済的支援が必要な時

仕事がままならない双極性障害の患者にとって、大きな障害になるのが金銭的な問題です。気分の波に翻弄され、仕事ができない、続かないという方の支えになるのが、自立支援、障害年金、失業給付です。

1.自立支援
自立支援制度とは、窓口での医療費が1割負担になる制度です。また、1ヶ月の負担額にも上限が設けられ、それ以上は払わなくて済みます(1ヶ月の負担額上限は世帯の収入により決定されます)。申請には医師に診断書書いてもらい、市役所窓口に提出することになります。

2.障害年金
障害年金とは年金制度の一つで、該当の障害の初診日に厚生年金に加入していた場合は障害厚生年金、国民年金に加入していた場合は障害基礎年金を受給できるシステムです。1〜3級の障害等級があり(障害基礎年金は1.2級のみ)、相応の年金を受給することができます。ただし、申請には診断書を初めたくさんの書面が必要で、素人が簡単に作るのは不可能に近いです。大きな病院で受診されている方はケースワーカーや保健師の方にお手伝いをお願いした方がよいでしょう。上記のような職種の方が院内にいない場合、社会保険労務士に依頼するのがベストです(ただし費用がかかります)

3.失業給付
失業給付はハローワークで受けられます。仕事をしていた時に雇用保険に加入していて、その期間に応じて失業した場合に給付金が受けられます。
詳しくは最寄りのハローワークに相談されるのが一番ですが、精神の障害が理由で医師に診断書を書いてもらえる場合、特定理由求職者として扱われ、一般の方の3ヶ月の受給制限期間をカットしてすぐに失業給付をうけることができます。

筆者はさまざまな事情から失業給付しか利用したことがありません。と言うか障害年金については現在申請を考えている所です。

どの制度もお役所が絡んでいますので、手続きは面倒です。最寄りの役所、病院窓口、ハローワークに問い合わせるのが一番の近道です。

次回は、双極性障害の病状や薬についてはお話したいと思います。