ウチの父は若い頃から、趣味でアコギをやっている。
趣味の域を超えないので、気分がいいときに自分の部屋で
ポロロン、ポロロンと弾いているのだが、
この日は晩酌で更に上機嫌。
「よし!今日はサラにギターを弾いてやろう!」
・・・あの、犬はそんなこと望んでないと思いますが。
「人が美しいと思う音色は犬だって心地いいよー
」
はぁ、まぁ、エレキじゃなくてアコギですからいいと思います。
さっそく自室からギターを持ち出す父。
サラは初めて見る物体に興味津々の様子。
犬らしく、まずは匂いチェックだぁ!と言わんばかりに
尻尾をフリフリしながら近づきます
その瞬間、父がポロローーーーーーンと勢いよく
ギターをかき鳴らす。
!?
!?
!!!!!!!!!!
ワン!ワン!
ワンワンワーーーーーーーーーーン!
その後も吠え続け。
・・・演奏にならず。
上機嫌だった父もあっけに取られトイレに立つ。
動かなくなり、音も発さないギター。
ビクビクしながら近づくサラ。
匂いを嗅ぎたいんだけど、でも怖いんですぅー。
という情けない表情。
他で物音がするだけでも、ビクーーーーンと後ずさり。
近づいては逃げ、近づいては逃げ
・・・の割には偉そうな顔して吠えておりますw
そうだよねー。
サラにとっては音を奏でる楽器とは初対面。
初めて聞く音だもんね。
でも、その反応がオモロすぎてしばらく家族で楽しませていただきました。
ごめんね、サラ。
でも、最高やで。一瞬で家族の笑いを取れるのはサラだけです。
ところで、父よ、美しいと音色は動物も共通ではなかったのかい?
美しくなかったということなのか、
サラがビビリストだったからなのか、どっち?w



