次の日の朝は、シークレットの河口Pに連れて行ってもらうことになりました。
ローカルの人が守っている大事なシークレットポイントだろうし
下手くそなよそ者の女が入るなんてとんでもないと思ったので
遠慮したんですが、「ピークを外した端の端のレギュラーなら大丈夫」
と言われ連れていかれました。
河口のブレイクってパワフルだろうし波を見てから入るか判断しようと
駐車場から歩くこと10分。ぐるんと巻き巻きの波がきれいにブレイクしている。
ピークのグフィーはパーフェクト。私ではまず乗れないだろうな・・・。
で、お許しが出ている端の端のレギュラーはというと、
ピークよりワンサイズ小さく胸ぐらい綺麗な速め波が形良くブレイクしていた。
速い波だけど特訓の成果を活かしてみたい…
めったに体験できることじゃないし、入ることに。図々しくてすみませーんっ。
ボス的な人におそるおそる挨拶。とりあえずその辺中の人に頭を下げ、
いざ、海へ。
パドルで川を渡り、河の水が流れ込み、綺麗なうねりがブレイクする場所へ。
ドルフィンしてみると、「シューーーー」って言ってるの。
淡水と海水が混ざっているから?
気泡に頭突っ込んでいるような不思議な音がしました。
遠慮がちに浮いていると、ちょうど私の位置に波が入り、
奥からは誰も乗っていないので思い切ってテイクオフ。
結構巻き気味早い波にシャッと立ち上がると、
グングンレギュラーが伸びるの。あぁーアタシがもっと上手かったら・・・
でも、気持ちいい!気持ちよすぎるー。もう、好きーに乗ってしまいました。
その後はほとんど奥から人が乗ってきてたし、皆が乗りこぼしたこぼれ波を
せっせと拾ってまわりました(笑)でも昨日のダンパーに比べれは面白いほど
乗れたし自分には十分楽しめました。
しばらくすると、私がいたレギュラーはほとんど割れなくなってしまったので、
遥か遠くのピークを眺めてみると、正にチューブですよ。
チュービな波と戦っている皆さんが見える。おぉー怖。
でも綺麗にメイクするの姿も見え、他の人のライディングを見ているのも
楽しかったです。しっかし、Hさんのグフィーの縦リップはヤバイね。
ホント魅入ってしまいます。
しばらくすると河口がワンピークになってしまったので、
ポイント移動することに。
最近いいという「御前崎・シャーク」に行ってみると風もほとんどなく
胸・肩、セット頭オーバーのワイドめな波が。
みんなについて、ハードなインサイドを抜け無事沖へ。
壁のような頭オーバーのセットがやってくる。みんなヒョイヒョイ乗っていく。
私はこっそりとビビッていた…。
最近波のなかった日本海。久々に炸裂する頭オーバーの波に
なかなかスイッチがオンにならないのである。
そんな中あまり得意ではないグフィーの波が私のもとに入ってくる。
Mさんの知り合いのイケメンサーファーに「ヒュー」と言われ、
行かないわけには行かなくなり、無理やりテイクオフ。
オフッたままの私のパドルはきっと弱々しかったことだろう。
完全に置いて行かれ気味だった為思いっきり降り落ちましたぁ。
久々にスローモーション。出会いはスローモーションですよ。
ありえないぐらい波の中でグチャグチャ。
中途半端な場所から降り落ちたため、その後もセットに襲われるは散々。
なんとか沖に戻るも超グロッキー。
完全にオフになってしまった私は借りてきた猫。
だってセットじゃない波は厚くて割れないですもの・・・
頭オーバーを責められない私は猫どころか、狸の置物くらい動かない感じ。
何とか2本乗って上がりました。
情けなさ過ぎます・・・。こんなに、こんなに!下手な私ですが、
これでも一応ショップのライダーなんです。
そうやって紹介されているのに、ふがいないやいやー。
静波・御前崎の旅はここまで。
お世話になった、Hさんにお礼と別れをつげ、1人伊良湖に向かいます。
太平洋一人ぶらり旅 2日目午後~最終日(伊良湖編)へつづく。