環境が変わると「ふつう」が変わる。
両親の仕事の都合で
6か国の学校を体験したナージャの本。
世界コピーライターランキングで1位になったことがある著者。
文章は軽快で、イラストも可愛い。
読むのが楽しくなります。
- ランチタイムに家に帰るフランス
- 整列の際は、背が高い人が一番前のロシア
- 多数決で決まった意見を尊重する日本
小学校の年数も違う。
ロシア4年、アメリカ5年、日本は6年。
ロシアでは、小学1年生の入学時期は
人によっていろいろ。
5歳で入学する子もいれば
7歳で入学する子もいる。
「よく書く」ためのえんぴつ。「よく考える」ためのペン。
ペンを使う国(ロシアやフランス)、
えんぴつを使う国(日本、イギリス、カナダ、アメリカ)
ペンを使う国では、
間違えないように書こうという気持ちが強くなる。
だから、しっかり考えてから書く。
えんぴつを使う国では、
間違えても消すことができる。
だから、思いついたら とにかく書く。
どの国が一番?
子どもが変われば、ベストは変わる。
時代が変われば、ベストは変わる。
目的が変われば、ベストは変わる。
正解はない。違いがあるだけ。
どの国の、どの制度が一番いい!
ということはないのかもしれない。
その科目、その授業を通して
子どもたちに何を学んでほしいのか。
目的は何なのか。
今、それぞれの国の教育制度や、やり方が
必ずしも最適だとは言えない部分もある。
世界のいろんな教育制度を参考にしながら
日本の教育も変化していってほしいなと思う。