スープを飲めば飲むほど、
あなかに湯たんぽを
当てているみたいに
温かくなった
おいしい料理の数々。
食べ物や、
その料理を食べている人たちの
幸せな様子が目に浮かぶ小説。
章ごとに簡単にまとめると
バーバのかき氷
思い出の味や
最期に食べたいものって
何だろうと考えた。
親父のぶたばら飯
中華街で一番汚い店
ラーメン屋でも汚い店ほど
おいしくて人気があると言われる。
昔から通う店、
大事な人ができたとき
一緒に行きたいと思う店があるっていいな。
さよなら松茸
同棲していた2人のせつない別れ
能登の宿で食べる
松茸料理がとてもおいしそう。
10年一緒にいても、
どうなるか分からない。
それなら、もっと今を
大切にしたいと思った。
こーちゃんのおみそしる
母を若くして失くしたこーちゃん。
母との約束で毎朝、父に
おみそ汁を作っていた。
なぜおみそ汁だったのか、
理由が明かされたとき
涙がこみあげてきた。
季節はずれのきりたんぽ
どんなに季節はずれでも、
思い出の料理を食べたいと
思うときがある。
料理は人の記憶を
すぐに呼び戻すことができる。
あとの2章は
どうしても読み進められなかった。
いとしのハートコロリット
ポルクの晩さん
同じ著者でも
これほどまでに書き方が
異なるのかと思ったほど。
でも、全体的に
この小説の中の物語は
好きなものが多くて
この著者の他の本も
読んでみたいなと思いました。