6月の洋書2冊目として Quiet をご紹介しています。
今回は第8章
アジア系アメリカ人と外向的な理想
カリフォルニア州のクパチーノには、アップル社の本社があり、
他にもIBMやFacebookなど、60以上のハイテック企業のオフィスがあります。
ここにはアジアからの移民1世や2世が多く住み、
そういった企業で働いています。
著者はクパチーノを訪れ、アジア系アメリカ人と話しました。
多くのアジア文化では、グループアイデンティティがあり、
グループの調和を保つことに重きが置かれます。
中国では、静かにいることが賢いことだと見られます。
西洋文化では、個人を主体にしています。
アメリカでは、アイデアがあれば、それが未熟なものだったとしても
話して人と共有します。
アジア系アメリカ人は、この反する2つの文化を合わせもっていることで
苦労することがあると言っています。
この章のタイトルにもあるように、soft powerはガンディーの受身ともみられる言動が
実際は物事の解決に大きく役立ったということが書かれています。
私自身、内向的で外向的になろうとしてきた経験から、
どちらの良い点も悪い点も理解しているつもりです。
この章を読んで、その理解がもっと深まったと感じました。
次回は第9章
本当よりも、もっと外向的に振る舞うべきか?

