6月の洋書2冊目として Quiet をご紹介しています。

 

今回は第4章と第5章をまとめています。

 

外向的、内向的というのは、40~50%が遺伝で決まります。

親が外向的であれば、子供も外向的。

親が内向的であれば、子供も内向的であることが多くなります。

 

しかし、生まれつき、そうだからと言って、

それがずっと変わらないわけではありません。

 

生まれ持った気質の跡は、大人になってもなくなることはありません。

でも、環境や、自分の意志によって、ある程度まで変化することは可能です。

 

これを著者は

rubber band theory of personality 

(性格のゴムバンド理論)

と言っています。

 

意志で変化していくことはできるけれど、遺伝的制限を超えて、

全く反対の性格のようにはならない。

輪ゴムが伸びるのに限界があるようなものだと。

 

例えば、内向的な人は、人前で話すことが苦手な場合が多いでしょう。

でも、練習を重ねて、人前で話すことを何度も経験するうちに慣れていきます。

そうすると、内向的な性格の人が外向的な性格になるということはありませんが、

外向的な性格に近くはなる、という感じでしょうか。

 

私も内向的な性格ですが、人前で話すのは苦手ではなくなりました。

これまでの仕事で、英語のプレゼンテーションを何十人かの前でしたり、

新入生の前で研修、生徒の前で授業などをする中で、

今では深く私を知らない人は、私を外向的な人だと思うほどです。

 

内向的な性格の跡はなくなったわけではありません。

1人で黙々と作業するのが好きだし、

静かな場所で読書をするのが好きです。

1人でいることで充電できます。

 

大切なのは、どちらの性格でも、どこまでその伸びがあるかということだと思います。

時と場合によって変化していくことができれば、それが一番だと感じます。

 

次回は第6章です。