2020年4月の洋書、2冊目をご紹介します。

 

1冊目はThe Danish Way of Parenting デンマークの子育てでした。

 

 

 

2冊目はMAKE TIMEです。

 

 

 

日本語に翻訳されたものはこちら。

時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」

 

 

 

時間術についての本で、GoogleやYoutubeで働いた経験のある2人のプロダクトデザイナーが著者です。時間術といっても様々なテーマがありますが、この本ではproductivity(生産性)についてではなくて、

 

Create more time in your day for the things you care about. 

1日の中で自分が大事だと思うことへの時間をもっと作ること。

 

現代では、誰もがやることに追われて忙しい毎日を送っています。やることリストを片付けるために、効率良くこなしていくことを重視して、あれもこれもと欲張りになります。しかし、やることはなくならず、達成感を味わうことなく、1日また1日と時間だけが過ぎていく。

 

ホッと息つく間もなく、空いた時間にはスマホやテレビで時間を使い果たします。現代人は1日4時間もの時間をスマートフォンに費やし、もう4時間をテレビ番組を見るのに使っているそうです。著者が言うには、まざにこれはフルタイムの仕事だ!

 

Being more intentional about the way you live your life. 

人生をどのように生きるかもっと意図的になれ。

 

スケジュールの全てを自分の思い通りにできなくても、何に注意を向けるのかは自分で或る程度コントロールできます。まずは1日の中でどんなことに、どれぐらいの時間を使っているか見直す必要があります。

 

Googleで働いていたJakeは、自宅で子供と遊んでいるときにスマホを見ていて、子供の言葉から気づかされます。それは、自分が人の優先事項に素早く反応していたということ。子供と一緒にいるのに、スマホを見たり、メッセージの返信をしたりしていたからです。

 

注意散漫になるスマホを見ないようにしよう、と強い意志を持つよりも、アクセスしにくくする方法を考えた彼は、Googleで働いているときに design sprint を思いつきます。5日間、チームが会議を全てキャンセルして、1つの課題に取り組みます。注意散漫になるのではなく、1つに集中します。これまでにプログラマーやCEO、バリスタ、農家など様々な職業を持つ人たちと、150以上ものsprintを試した結果を元にした考え方や時間術がこの本で紹介されています。

 

When you have one ambitious but achievable goal, 

at the end of the day, you're done. 

 

野心的だけど達成できる目標が1つあると

1日の終わりに満足できる。

 

次回は、実際に著者の2人が提案する MAKE TIME 時間術をご紹介します。