12月の洋書の4章目をご紹介します。

 

STRESS

Stressed brains don't learn the same way. 

ストレスがある脳は、同じようには学ばない。

 

ストレスと学習について書かれた章です。

 

人はその状況をコントロールできないと感じるとき、

最もストレスを感じるものだという話から始まります。

 

ストレスが1か月以上にわたり続くとき、風邪をひきやすくなる確率が3倍にもなる。

 

以前、読んだ洋書"The Upside of Stress" にも書かかれていました。

 

 

少しのストレスはむしろ良い結果を出したり、成功したりするには必要なものだと。

でも、ストレスが深刻すぎたり、長期化すると、免疫力が下がったり、脳にも悪い影響を与えてしまうということです。12月の洋書、”Brain Rules”でも、様々な実験で、慢性的なストレスは学ぶ力を害してしまうと書かれています。

 

ストレスレベルが高い人と低い人を比べたとき、ストレスレベルが高い人は低い人に比べて、パフォーマンスが50%以下にもなったと、ある調査で分かりました。問題解決能力が特に低くなるそうです。

 

Stree hormones also can stop the hippocampus from giving birth to brand-new baby neurons.

ストレスホルモンは、海馬が新しい赤ちゃんニューロンを生むことを妨げる。

 

ストレスと学習の関係性は、もちろん子どもにも影響を与えます。安定した家庭で生活している子供は学校での成績も良い傾向にあるということです。この場合の安定とは、特に気持ちの面を指しています。例えば、親が頻繁に喧嘩するなどといった家庭では、子供は尿にストレスホルモンが見られ、自分の感情をコントロールしたり、気持ちを落ち着かせるなどが難しくなります。その結果、他に注意を向けることができず、他人への思いやりや、勉強に集中するといったことが難しくなります。

 

By stabilizing the parents, change not only the marriage but the child. 

両親を安定させることで、結婚だけでなく、子供も変える。

 

ストレスと学びについて、たくさんの調査や実験を元に書かれた章でした。

ストレス自体は悪いものではなく、時には良い結果を出すために役立つこともありますが、長期化したり深刻なストレスは、体にも脳にも良くないということです。

 

次回は5章でWIRING 脳の異なるつながりについてです。