10月の洋書 The Culture Mapは、いよいよ残すところあと2章です。
今回は第7章のThe Needle, Not the Knife
save face (顔を立てる)ことが説明されています。
中国や韓国、日本では顔を立てることで、group harmony(集団の調和)が大事にされます。
In China, protecting another preson's face is more imoprtant than stating what you believe is correct.
中国では、正しいと信じることを言うよりも、誰か別の人の顔を守ることのほうが重要だ。
これは日本でも同じで、正しいかどうかよりも、顔を立てたり、集団の調和を保つことが重要視される場面が多いと思います。このことで、一人一人の意見や主張が尊重されにくいと感じることはありますが、またその話は別の機会にしたいと思います。
中国と日本(そしてインドネシアやタイ)の違いとして挙げられていたのが、直接に反対意見を示すかどうかという点です。
Harmony should be valued and quarrels should be avoided.
調和は尊重され、口論は避けられるべきだ。
この言葉が日本で深く根付いていると言います。
直接に反対意見を示すことに抵抗がない国では、むしろ様々な意見を出し合うことで、クリエイティビティが高まったり、リスクを排除できたりすると言っています。確かにいろんな角度から状況を見ることで、予想される様々な状況や場面に対応する計画が立てられそうです。
そして誰かの意見に反対したとしても、それはその人を攻撃していることにはなりません。
これは普段あまり反対意見を言い合わない国や文化でよく勘ちがいされているような気がします。
自分の意見に反対してくる人がいたら、なんだか嫌な人だと感じることがあるかもしれません。
しかし実際は、個人攻撃などしているのではなく、意見の交換だということに気づけば気持ちが楽になるでしょう。
We can seperate someone's opinions or idea from the person expression that idea.
誰かの意見や考えと、それを表現している人を分けることができる。
次回は最終章です。その後にエピローグとまとめもご紹介します。