9月の洋書、The Art of Thinking Clearlyの51番目から60番目までをご紹介します。
51:Hyperbolic Discounting 双曲割引
The introduction of 'now' causes us to make inconsistent dicisions.
「今」の導入で一貫性のない決断をしてしまう。
同じ商品でも、今だけお買い得と聞くと、買わないと損だと感じたりするのもこの例ですね。
52:'Because' Justification 「なぜなら」の正当化
本の中で出てきた例は、コピー機を使うのに並んでいる人がいて、列の後ろの方にいる人が理由を述べて先にコピー機を使わせてほしいと言うと、成功する確率は高いという話がありました。「なぜなら」はそれだけ威力がある言葉で、現代では多くの人が使っていて、必要でないときでさえ使われているようだと述べられていました。
53:Decision Fatigue 決断疲れ
Making decision is exahusting.
決断を下すのは疲れる。
意志は充電のようなもので、使用できる量が決まっています。著名人でいつも同じ服しか着ないという人がいますが、これは理にかなっていて、毎朝着る服を選ぶという選択をなくすことで、他に決断すべき重要なことにエネルギーを残しておくということなのだそうです。
IKEAの店舗の中心にレストランがあるのも、買い物客の決断疲れをいやすためのものとして作られているそうです。血糖値が低くなりすぎると、意志が少なくなるので、甘いものや軽食などを提供し、また様々な商品購入の決断ができるように促しています。
54:Contagious Bias 伝染バイアス
55:The Problem with Averages 平均の問題
様々なものの平均について話をすることが多いと思います。しかし、平均値には問題もあって、他より数字が飛びぬけている少数により、平均値は大きく影響されます。このことを考えないと、平均を平均としてだけ捉えてしまい問題となります。
56:Motivation Crowding モチベーションクラウディング
57:Twaddle Tendency
58:Will Rogers Phonemenon ウィルロジャース現象
wikipediaにこのことが分かりやすく書かれていました。
ウィル・ロジャース現象(Will Rogers phenomenon)とは、ある集合の中の1つの数を別の集合に移した結果、両方の平均が高くなる現象のことである。
そして本の中では例として、比較的健康な人をガンのステージ1に含めると、グループの平均寿命は延びるという話が書かれていました。
59:Information Bias 情報バイアス
情報がたくさんあればあるほど良いという考えが覆されます。
サンディエゴかサンアントニオ、どちらに居住者が多いかという質問に対して、シカゴの生徒の60%正解でした。一方で、ドイツの生徒に同じ質問をすると、全員が正解だったと言います。これは、アメリカに住んでいて、両方の都市のことを知っているよりも、ドイツに住んでいて、片方の都市しか知らないことで、自分が知っているほど有名な都市だからきっと居住者も多いだろうという予測により正解を導きだすことができました。
60:Effort Justification 努力の正当化
When you put a lot of energy into a task, you tend to overvalue the results.
タスクに多くのエネルギーを費やすと、結果を過剰評価する傾向がある。
これはIKEA effectとも呼ばれ、IKEAの家具は自分で組み立てることで、他の高価な家具よりも、価値があると見えるようになるそうです。
他にも1950年代に、即席ケーキミックスが発売された時、手間がかからなさすぎてあまり売れなかったのが、家にある材料を計量して加えるなど、消費者にひと手間かけさせることで売れるようになったそうです。消費者はそのちょっとの手間をかけたことで、できあがったケーキに満足したのでしょう。
今回も、これまでなんとなく感じていたことが、ハッキリと明確になった気がしてスッキリしました。

