8月の洋書 A New Earthの第8章です。
The Discovery of Inner Space
インナースペースの発見
Most people's lives are cluttered up with things:
material things, things to do, things to think about.
大半の人々の生活はもので散らかっている。
物質的なもの、やるべきこと、考えるべきこと。
もので散らかっていると言うと、物質的なものだけを考えがちですが、やるべきことや考えるべきこともたくさん抱えている人が多いですね。私も部屋や家の中が散らからないように、不要なものは買わない、不要になったら誰かにあげたり、売ったり、処分したりしています。でも、やるべきことのリストがたくさんあることが良いかのように錯覚してしまうことがよくあります。
この章で最も興味深かったのは、テレビの話でした。
The average American, by the time he is sixty years old,
will have spend fifteen years staring at the TV screen.
平均的なアメリカ人は、60歳になる頃までに、
15年間テレビ画面を見ることに費やしていることになる。
これはアメリカに限らず、世界の多くの国で同じような状態だと言います。我が家ではテレビは観ないようにしていますが、Youtubeや動画などは観ます。現代ではテレビだけでなく、メディア全体を考えるともっとその数字は上がるかもしれません。
著者がテレビを見る際のアドバイスとして
・番組をランダムに見るのではなく、見たい番組を選んで見ること
・コマーシャルの間は、ミュートボタンを押すこと
どちらも良いコツだと思います。
テレビを見ている時の状態を下記のように言っています。
state of receptive unawarness
「受容的な無自覚の状態」
だからそのような状態の時に、コマーシャルを見るとその商品が欲しくなったり、誰かの意見に影響を受けたり流されたりしやすくなると言います。これはすごく納得がいきます。
それからテレビの見すぎでADHD(注意欠陥・多動性障害)を引き起こすことはよく知られていますね。これにより知覚や関係が浅く、満足いかないものになってしまうと言われています。
次に、シンプルなことを楽しもうと著者は言っています。
・雨や風の音に耳を傾ける
・空で雲が動くのを眺める
Be still.
Look.
Listen.
Be present.
インナースペースを発見するには、考えの流れの間にあるギャップを作ること。息を意識することは簡単にできるインナースペース発見のコツ。息を意識すると、いつでも「今」を生きることができます。
あと2章で終わりのこの洋書。9月の洋書を読むのも楽しみです。