8月の洋書、2冊目のThe Art of Choosing 第2章です。

A stranger in Strange Lands

見知らぬ土地で見知らぬ人

 

著者が京都に滞在していた時に、

日本で体験したカルチャーショックについて書かれています。

レストランで緑茶に砂糖を入れてもらうよう注文したところ

 

ウェイターが

「それはできません。緑茶には砂糖を入れません」との返答。

 

著者は

「日本の慣習について知っていますが、私は緑茶に砂糖を入れたいのです」と言いました。

 

ウェイターはその話をマネージャーに相談してから戻ってきて

「砂糖はありません」と返事したと言います。

 

仕方なく、コーヒーを注文したら、ソーサーには砂糖があったと。

 

これって本当?と疑いたくなるような内容でしたが、この出来事は1995年。

そのレストランがたまたまだったのか、その頃はそのような対応だったのか。

今ではもっと対応が変わっているとは思いますが。(思いたいですが)

 

From the American perspective, when a paying customer makes a reasonable request based on her personal preferences, she has every right to have those preferences met. 

 

アメリカの観点からすると、代金を支払う顧客が自身の好みに基づいて妥当な要求をする際、その人は好みが満たされる権利がある。

 

それに対して、日本では、あまり知らない人が恥をかいたり、嫌な体験をしたりしないように、先にこれはダメだとか、しない方が良いと言った助言(?)をすることが一般的だと言っています。

 

この体験に対する著者の日米比較が興味深かったです。

 

他にもindividualism(個人主義)とcollectivism(集団主義)について比較があります。

アメリカは個人主義で、小さい頃から個人の選択を重視しています。イギリスもそうで、イギリス人の夫と娘のやりとりを見ていると、「選ばせる」という場面が多くあることに気づきます。それは飲み物でも、食べ物でも、何をやりたいかでも、あらゆる場面で選ばせています。

 

対して日本は集団主義ですね。

1人1人の好みや考え方よりも、集団としての平和や調和を重視する傾向があります。

 

Members of collectivisit societies place greater emphasis on duty. 

集団主義社会のメンバーは、義務に重きを置きます。

 

ここで質問です。

 

コーラ

ダイエットコーラ

ペプシ

スプライト

 

この4つの飲み物が提供されたとします。あなたは、これは4つの選択肢があると思いますか?それとも選択肢は1つしかないと思いますか?私は4つの選択肢があると思いました。

 

でも国や文化によっては、全て同じ炭酸飲料だから、選択肢は1つだと言う人もいるようです。なかなかおもしろい。

 

We tend to take it for granted in the United States that the moment a new product enters the marketplace, it will be viewed as another option. 

 

アメリカ合衆国では私たちは、新しい製品が市場に参入すると、それが別の選択肢だとして見ることが当たり前だと感じる傾向があります。

 

おそらく日本もこの点でアメリカの傾向と似ているか同じだと思います。

 

著者の京都での異文化体験や、個人主義と集団主義についての章でした。

また次の章も楽しみです。