8月の洋書で、A NEW EARTHをご紹介していますが、もう1冊並行して読み始めました。

 

The Art of Choosing

翻訳版は「選択の科学」というタイトルで出版されています。

 

以前、Youtubeで著者の動画を見て、すごく刺激をもらってから気になっていた本です。一度、kindleで読んでいたこともあるのですが、どうしても本を手に取って読みたくて購入しました。古本で300円ぐらいで購入できて大満足です。本の状態も良い感じ。

 

Choice is an enormously powerful force, an essential determinat of how we live. 

選択は偉大で力強いパワー、私たちがどのように生きるかを決める必要不可欠なもの。

 

第1章を読み終えましたが、とても興味深く、どんどん読み進められます。英語も難しい単語はほとんど使われていません。76日間漂流して助かった船乗りの話や、登山家の話など、様々な事例や実験などがちりばめられながら、「選択」について深く考えるきっかけになる本です。

 

ネズミの実験では、瓶の中にネズミと水を入れて、ネズミがどれだけ必死に泳いで生きようとするかを見たというものが紹介されています。同じぐらいの大きさや体力のネズミでも、すぐに泳ぐのをやめておぼれ死んでしまうものもいれば、60時間以上も必死に泳いで生きようとするネズミもいたそうです。

 

動物には残酷な実験で、あまり賛成できるものではありませんが、人間以外の動物も「選択」をしていることが分かります。生きる意志がありその道を選択するか、諦めて死ぬか。

 

この実験には続きがあり、泳いでいるネズミを研究者が何度か助けた後、ネズミは諦めることなく泳いだそうです。諦めずに頑張れば生きられるという道があると分かった時、諦めなくなるというのは興味深い結果でした。

 

著者は小さい頃からあまり目が見えず、10代には完全に失明してしまいます。両親はインドからカナダ、アメリカへと移り住んだ移民です。両親から伝わるインドの文化や考え方と、アメリカの文化や考え方の違いの中で育ったことも、著者が「選択」について深く考える要因になったことでしょう。

 

この章の中には、他にも犬の実験や、高所得者と低所得者について、動物園で過ごす動物、長い通勤時間など日々のストレスと解雇や離婚など大きなイベントによるストレスの比較、老人ホームで選択肢を与えられた患者などについて書かれています。どの事例も「選択」について考えるのにぴったりなものばかりです。

 

We have the ability to create choice by altering our interpretations of the world. 

私たちは世界についての解釈を変えることで、選択を生み出す能力がある。

 

Our perceptions of choice can affect our well-being. 

選択に対する見方は、健康に影響する可能性がある。

 

ぜひ読んでください。

 

 

 

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