8月の洋書、A NEW EARTHの第2章です。

Ego: The current state of humanity

エゴ:人類の現在の状態

 

「エゴ」というのはよく聞くし、よく言う言葉ですが、ハッキリとその意味を理解して使っているとは言えない言葉だなと感じました。今回、この本の中で多く説明されている言葉です。

 

All we can perceive, experience, think about is the surface layer of reality, 

less than the tip of an iceberg. 

 

私たちが気づく、経験する、考えることの全ては、現実の表面でしかない。

氷山の一角より少ないものだ。

 

アイデンティティについて、子供の自己意識は、おもちゃなど物が「自分のもの」「人のもの」という感覚が発達していくことで発展していく。広告業界などは、有名な人を起用して、その人と宣伝したい製品の間の関連性を作りだし、消費者のアイデンティティを高めるものとして売り出している。

 

消費者社会では、物を通じて自己を発見しようとするから上手くいかない。

 

The ego satisfaction is short-lived and so you keep looking for more, keep buying, keep consuming. 

 

エゴ満足は短命なので、もっと多くを求めて、もっと購入して、もっと消費する。

エゴ満足は物への執着心を作りだし、もっと購入することでしか満足できなくなる。しかもその満足は一時的なもので、長くは続かないのでその繰り返しになる。

 

持っている者を他人に見せびらかして、自分の価値を高めようとするのはエゴです。本当は物を持っているか持っていないかで、人の価値は決まらないものなのに。物を手放したからといって、自分の価値が下がるものではありません。

 

物に価値があると思って大切にすることは良いですが、物に執着してしまうとエゴになる。では、どうしたら物への執着がなくなるのか?それは不可能です。自分自身をその物の中に見出さないようになったら、自然に執着心はなくなっていきます。それまでは、ただ意識すること。自分は物に執着していることを実感すること。

 

 

The ego isn't wrong; it's just unconscious. 

When you observe the ego in yourself, you are beginning to go beyond it. 

 

エゴは悪いものではなく、ただ無意識である。

自分の中のエゴを観察するとき、それを超え始める。

 

自分が正しいということを主張するとき、人は間違っているということになる。それもエゴの考え方で、無意識に行っていることである。と著者は言っています。

 

とても深い内容の章で、しっかりとその中身の良さをお伝えしきれていない気がします。

ぜひこの洋書を読んで、感想聞かせてほしいです。