ドイツというと「合理的な考え方」をする国民が多いというイメージがあります。

 

収納、片付けにおいてもその考えが基本とされているのを、この本を読んで知りました。

 

ドイツ人の母と日本人の父を持つ門倉 多仁亜さんの家の収納や片付けはまさに合理的。

食器は食器棚に入れるべき、同じものは同じ場所にまとめるべき、など固定感念を捨てて、家族が使いやすい場所に使いやすい方法で収納する点は見習いたいです。

 

ドイツではおしゃれなレストランやバーが少ないことから、家に人を招いて食事をしたりパーティーをすることが多いそうです。

それゆえ、家を心地良い空間にしたい、その状態を保ちたいという思いが強いのでしょう。

 

そして日本ではまだまだ女性が家事をすることが多いのに比べて、男性も家事を積極的にするドイツでは、家の中で女性だけが物の場所を分かるのではなく、誰もがどこに何があるか分かるように片付けられているのも特徴的。

 

誰もが悩むクロゼットの片付けでは、いらないものじゃなくて、いるもので考える。

クローゼットの中身を出して、いるものを順番に入れていく。

入りきらないものは処分する。

 

他にもドイツでは外に洗濯物を干せない、不要な衣料品ポストが町中にたくさんあるなど、ドイツという国について知ることもできる楽しい1冊でした。