今回の総選挙の争点は、信濃毎日新聞「今日の視角」2月3日号田中優子(江戸文化研究者・法政大名誉教授)が、指摘した「中道改革連合が掲げた、中国との戦略的互恵関係の構築」だと私も思った。
「現政権には戦争の影が付きまとう」(田中優子)に同じ感覚を持ったが、有権者多数は、そう感じてはいなかった。
いずれにしろ中道改革連合はブレークせず不発。政策を棚上げしてまで公明に妥協した立憲は、大切なコア支持票まで失うことになった。もし今後も、この中道新党に可能性を見出そうとするなら、「安保法制」「原発」の主要政策を今度は公明が譲歩して掲げ練り直すことが条件だ。これが叶わないなら、これまで立憲を支持してきた層は戻って来ない。
中道改革連合の代表に二人が決まったのを知った小沢一郎が即座に、「これではダメだ、一人は女性にしないと」と語ったという。さすが山本太郎を育てた選挙勝負師の眼だと思う。
もし2G(爺)でなく中道新党の顔に、例えば吉田はるみ、または竹谷とし子(公明)が起用されていれば、高市早苗とはもっと良い勝負ができたのではないだろうか。
何とも重要政策とは無縁なスターの人気投票の話のようで情けないですが、残念ながら現実の選挙では、まだこうした演出の差によっても投票行動が左右されてしまう面があるのは確か。
ネットのショート動画の編集力でもイメージがつくられた。高市首相を支持した有権者の声に「女性だから」「野党にいじめられている」「かわいそう」などの回答が多くあったことでも。(つづく) 本文すべて敬称略。
【木工さん】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔
