上野原には地域ポータルがよく似合う

上野原には地域ポータルがよく似合う

上野原に地域ポータルを作ろう

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経産省が作ったIT政策に関する意見募集サイトで「アイディアボックス」というのがありました。(2010年2月23日から3月15日)

そこへの投稿で以下の要旨のものがありました。(元記事は2011年12月現在消失しています。)

少額の自治会費等で運営されているコミュニティがほとんどです、HP制作に多額の費用は捻出できません、また、他のOSS、CMSを利用したくても手加えることができる人材も希少です、是非地域コミュニティに特化したCMSをOSSで開発して頂きたいものです。

<欲しい機能>
・セキュリティ重視
・会員管理、登録
・メルマガ対応(災害等の緊急時安否確認にも対応)
・会員記事投稿
・イベント管理(スケジュール)
・リサイクル情報
・アンケート・投票
別途、会計系のシステムも

これはひとつの典型的な議論と言えると思いますが、これは少し無理な相談です。
まず、上記機能はJoomla!Drupal等の汎用CMSで問題なく装備しています。それらをカスタマイズすることで地域コミュニティのサイトに使えます。
そのカスタマイズが出来るものが「希少」なので地域コミュニティ用のCMSを作ってくれ、ということですが、地域にはそれぞれ特性があります。農村型、漁 村型、地方小都市型、大都会型、あげたらきりがありません。それらすべてに対応しての作りは所詮は無理なので、結局は各地域ごとに細かいカスタマイズは必 要となります。
そこでまた「カスタマイズできる人材は希少」というところに戻ってしまいます。

何も出来ないがCMSを使ってコミュニティサイトを、というのは無理な話です。現実論としては、出来る人間を確保する、もしくはプロに金を払って設置してもらう、しかありません。

よって、CMSによる地域サイトの運営が可能かどうかは、実際の運営に関わる人間が何人出て来るかにかかっています。

地方小都市におけるITの利用による地域振興はきわめて大きなテーマと言えると思います。
特に上野原市のように周辺集落が分断化されて点在している地勢では地域情報サイトがコミュニケーション・連絡という点において大きな効果が期待できます。
市内では日々さまざまなイベントも開催されています。それの告知方法はというと、駅の広報スペースに貼り出したり、スーパー・コンビニ等に貼り出したりと いうのがほとんどです。新聞の地方紙や市広報に載るイベントはよいですが、それらに載らない小さなイベント等の告知にはwebは大きな力を発揮するのでは ないでしょうか?
あるいは地域住民の意見交換や知りたいことの掲示板等々に使えます。
確かな技術と確かなIT知識がある運営者が居て活発なwebサイトとなれば地域に貢献するところは大きいです。
CMSとはContentsManagementSystemの略で、要するにwebサイトを構築・運営するための仕組みです。わが国では2004~2005年ころからこの言葉が世に出て来ました。
それまではwebサイトの構築・運営には、知識を持った専門の要員と専用のソフトウェアが必要でした。それが、専門の知識や専用のソフトウェアを必要とせ ず、ブラウザ(インターネットエクスプローラー等)からの操作で容易にコンテンツの作成が出来ることを可能にしたのがCMSです。
企業・団体等の場合はそのための部局が設置されていて相応の費用がかかっていましたがそれも不要になりました。
ではどうやってその仕組みを作るかということになりますが、CMSツールというソフトウェアをサーバにインストールすることで出来ます。CMSツールには 製品版(有料)とOSS(OpenSourceSoftare)版(無料)があります。無料版と言っても機能で大きく劣るところはありませんで、国連の各 機関やハーバード大学、沖縄市水道局等々導入実績は少なくありません。
予算が限られているコミュニティのサイトでは多くの場合無料版を使うことになりますが、それをインストール出来る人間がいればひとつのハードルはクリアー出来る訳です。
CMSにより地域のコミュニティサイトでは、市民記者が自分で記事を作成・投稿するというスタイルが可能になりました。それ以前の「記事を持ち込み、専門 の者がhtml化してサーバにアップロードする」必要がなくなった訳です。これは大変大きな変革でCMSの普及と地域ポータルの続々とした出現は緊密な関 係があると言っていいと思います。

上野原市にある中央道談合坂SA(下り線)がリニューアルされ「EXPASA談合坂」となったそうで、見に行ってきました。

「EXPASA談合坂」には、沿線自治体と連携して旬な観光・物産情報を提供する高速道路初の情報スポット「DAN-GO(ダンゴー)ツーリストガイド」 が登場します。世界最大級の108インチの液晶ディスプレイをはじめ多数のディスプレイを配置し、旅先でのイベント情報や観光地の美しい風景といった多様  な情報を積極的に発信します。by NEXCO中日本

土曜の午後に行きましたがとても混んでいて周囲の道路はクルマであふれていました。路上駐車しているのは地元及び近隣の人たちです。

 108インチの大画面モニター。

とても広いドッグラン。

複合商業施設ということで家電製品も売っていました。写真にある物の他、炊飯器やポットも売っていました。

都留高等技術専門校というのがあります。いわゆる職業訓練を行っている学校だと思います。
そこでだいぶ前に「ホームページ作成技術」という趣旨の講座の受講生を募集していましたが、使うソフトウェアはホームページビルダーだそう。あまりに時代からずれていたので記憶しています。

ホームページビルダーとは1994年に日本IBMから発売されたホームページ作成ソフトです。webサイト(ホームページ)はhtmlという簡易プ ログラム言語で記述されるのですが、そのhtmlの知識がなくても普通のワープロソフトと同じ操作感覚で使えるということで当時としては画期的なソフト ウェアでした。
しかし、現在ではphpというプログラム言語で書かれたwebサイト(blog等)が主流です。ホームページビルダーで作られたwebサイトはほとんど無 い状態になって来ました。今日においてはホームページビルダーを使用して静的htmlのみでのサイト作りはきびしいです。

おそらくその講座の講師は90年代半ばにプリミティブなhtml作法を習得したのでしょう。そしてそれ以後の進化にはまったく対応できていないのでしょう。
ホームページビルダーでレッスンをしてもまったく実用性はないです。まともな講座を設定すべきですね。

市の「黒い箱」(各世帯に配備された情報端末)からのアナウンスで「市発行のメールマガジンがあります。ご利用ください。」という内容がありました。
さっそく市のホームページを見ましたが、見つけにくいですね。なかなか見つかりませんでした。
やっと当該ページに行き着けましたが、「やまなしくらしネット」というサービスの中の一環のようです。
そこで検索をかけても上野原市の分は出てきません。ちゃんとリスティングが出来てないようです。
困りますね、こういうことでは。
TVCFでも「詳しくはwebで」が決まり文句になっています。webを見たら分かるようにしておいていただきたいものです。

上野原市(市役所)のHPが2012年度からリニューアルされるようでその委託契約が落札されました。
http://www.city.uenohara.yamanashi.jp/nyusatsu/kekka/20110715.pdf
5年間の契約で総額29,400,000円。

2011年8月に武蔵野市が同様の契約を結び、5年間で25,200,000円。
http://www.city.musashino.lg.jp/keiyaku_nyuusatsu/nyuusatsukekka/h23_itakukeiyaku/008214.html

5年間で3,000万円近く。これが安いか高いか。
まあ、ごく普通な値段でしょうね。

自治体のHPではなく、地域住民のためのコミュニティ系サイトでもそれなりの予算は必要です。これもおおむね1,000万円超が一般的な相場ではないでしょうか。