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ここに一枚のあるドキュメンタリーのDVDがあります。実は幼少期に、この番組を両親と一緒に見た記憶があり、幼心にそのあまりの過酷な生活に、衝撃を受けた記憶が蘇ってきました…それと同時に、自分もいつかここで修行がしてみたいと、一般の少年はまず抱くことの無い憧れを、抱いたのも紛れも無い事実です。
あれから30年近くの歳月が流れ、もうすぐ現実のものになろうとしております。
この話しは今迄誰にも話さず、自分の胸の内にそっと秘めてまいりまし。

NHK特集「永平寺」です…
永平寺は、今から770年前に越前の山中に道元禅師によって建てられた禅の修行道場です。番組のナレーションによると、雪深い冬の朝は氷点下10度にもなり、靴の先から雪の冷たさが伝わってきますとあります。
山門では老師の説明があり、命がけの発心を持った者しか山門に入ることはできず、ひとたび入ると厳しい修行の日々が待っております。
振鈴と云う鈴の大きな音で起こされ、桶一杯の水で洗面、歯磨きを済ませます。雪解けの水は痛いほど冷たく、一滴たりとも水を無駄にはできません。

その後、暁天坐禅という朝の坐禅を40分坐ります。雲水(修行僧)は背筋が真っ直ぐ伸び、微動だにしません…まさに「只管打坐」の精神で黙々と坐ります。その後、法堂での諷経朝課という朝のお勤めです。法堂の畳は素足には痛いほど冷たく、読経中吐く息は白く、暖房の無い部屋での読経が1時間続きます。やっと朝食ですが、お粥に沢庵と、ごま塩だけの大変簡素なメューで、俗世間では考えられないほどの低カロリーです。この時もお茶で沢庵を使って応量器(食器)を洗い、最後飲み干します。全くの無駄はありません。

そして、掃除の時間ですが、凄まじい勢いで階段や回廊の雑巾掛けを行います。
永平寺では、三黙道場といわれる僧堂.東司、浴室では一切私語や音を立ててはならず、この掃除の時だけは音を立ててもよい時間で、まさに動く禅と言ったところです。

その後も、分刻みのスケジュールは夜の坐禅まで続き、洗面からトイレ、入浴、食事、就寝まで細かな作法があり、全てその作法にのっとり粛々と行われ、まさに生活の全てが修行であるというのが、道元禅師の教えです。

永平寺の修行は大変厳しいことで知られていますが、その一つにこの冬の極寒の地での過酷な環境で、黙々と修行を続けなければならない立地条件があると思いまます。それは当然辛いと感じることもありまが、私は修行するなら「永平寺」と心の中で決めておりました。是非あの厳格な中に身を投じ、自己と向合い

心身を磨きたい…
その夢が叶う時がついに来ました。
石の上にも3年と言いますが、最低5年間はみっちり修行を積んで参ります。
今から胸が高まり、我が人生の新たな一ページの始まりです。