やはり、この一週間は厳しい寒さが試練を与えてくださるのでしょうか・・・
今朝の気温なんと3度、身を切る寒さとはまさにこのことです。
居士の方2名、初参加の女性の方2名、あと私の5名で4時より、1柱目の坐禅が始まりました。師僧の宗派では「面壁」と言って壁に向かい坐ります。
足は両足をのせる「結跏趺坐」を組み、手は「法界定印」を組み、顎を引き口はつむいで、背筋は青竹が真っ直ぐ天に向かって伸びる如く伸ばし、目はつぶらず半眼の状態で、1メートル先に視線を落とします。
壁に向かい坐りますと、目の前に何も無いので、迷いが生じにくいのでしょうか・・・
そして、坐禅の三要素として「調身」・「調息」・「調心」の3つの要素が重要で、つまり正しい姿勢「正身端坐」して、呼吸を整え、心を落ち着かせることが大切です。
朝の静寂の中、時折「警策」(きょうさく)の凄まじい音が堂内に響きわたります。
この摂心中は、師僧も警策にいつも以上に熱が入ります。
この警策は、決して罰で与えるものでなく、「菩提樹」様の手の役割で、菩提樹様からの激励をいただくものであります。
私も今朝坐りながら、正直3つのことと闘ってます。「寒さ」と「睡魔」と「足の痛み」で、全く感じない時はほとんどありませんが、40分の間少しだけそれらを忘れて、良い心境で坐ることが出来るときがあります。
師僧からは「正身端坐」・・すなわち姿勢を正して坐ることが悟りであり、その姿が仏であるとこれまで厳しく指導して頂いてきました。雑念が入るとどうしても体が前かがみになり、心が乱れるようで、幾度となくありがたい「警策」をいただいてきました。
坐禅は、難行・苦行では無く「安楽の法門なり」と言う言葉がありますが、私の場合とても今はそのように感じることはできません。
それにはやはり、厳しい修行を何年か積んだのちにそのようなことを感じることができるのでしょか・・・
私の心の旅はこれからです。
今朝は3柱坐り、仕事に向かいました。
明日の朝も、「正身端坐」で坐ります。

静寂の中、黙々と坐す。
合掌