私は以前からわりと香水が好きです。少々飽きっぽく、色々な香りを試したくなってしまうため大きなボトルで買うことは少ないですが、最近は香水欲が増幅傾向にあります。
インスタで流れて来る香水系インフルエンサーの投稿を見たりしていると、ほう、これは良さそう、こんなのもあるのか、これは日本で売っているのか?などと興味が湧いてしまってですね。なんか…香水が増えてきちゃったんです…。毎日つけないし、ころころ変えるからなかなか無くならないのに、種類が増える頻度の方が高いではないか…。
一度棚卸をした方が良いと思い自分が持っている香水をリスト化しました。そして、私の好みをチャッピーに分析をさせてみた。それによると:
* 「素材」より「組み合わせ」に惹かれる
単純なローズ、ムスク、果実ではなく、異なる要素が混ざって表情が変わる香りを選ばれています。
* 甘さは好きだが、甘さ一本槍ではない
甘さと清潔感・肌感・苦み・酸味などの共存がポイントです。
* 「香水」より「何かの匂い」に感じるものに惹かれる
肌、ミルク、果実、茶、植物など、具体的な情景を連想させる作品を複数選ばれています。
* 万人向けの無難さより、少しクセのある個性を選ぶ
ただし奇抜ならいいわけではなく、親しみやすい入口があって、その奥にひねりがあるタイプです。
* ブランドにはかなり自由
ブランドの格や知名度ではなく、香りそのものに購入理由がある選び方です。
ふむ。私はAIの成果物を厳しい目でみるユーザーだと自負していますが、この分析はなかなか良いというか、「香水」だけの好みではないようにも思えて興味深かったです。
自分の好きな香りの傾向はなんとなくわかるようになりましたが、市販の香水を嗅ぎまわっては、なんか違う/あれが足りない/これが要らない/ドライダウン(香りの最後の段階。ラストノートや最後まで残るベースノートの香り)が気に入らないっと蘊蓄と文句も多くなりました。
もちろん市場の中で好きな香りを探し出すこともあるのですが、あまりにも自分がうるせーので、調香体験に行くことにしました。自分のオリジナルの香りをつくるってやつですね。そのような体験ができるお店は色々ありますが、私がお邪魔したのはこちら⇓
私が調べた限り、オリジナル香水がつくれるお店というのは、全何種類の中か5種類の香料を選ぶ、といった選択の制限がある場合が多いようでした。そりゃある程度絞り込まないと収拾がつかなくなりそうなものだけど、私の小賢しい鼻はあまり制限をつけられるとまた文句が多くなりそうなんだよな…
一方でHUGONIST(フューゴニスト)さんは香料が全何種なのか、その中から何種類選べるのか、HPを見てもよくわかりませんでした。しかし数少ない体験談を読むと、「無制限の香り」がするような…
実際はメインどころの香料は4つとか、15ミリつくるのには約30滴入れるとか制限があるといえばあるのですが、全体で選ぶ香料の数は限られなかった。用意されている香料が全何種類だったか聞くのを忘れてしまいましたが、公式にも「香りの組み合わせは約1億通り」とあるので、精油も含めかなりの数の香料があったと思います。
私は結果的に8種類くらい使ったんだっけな?レシピを控えるのを忘れてしまったのでうろ覚えなのだけど、お店では記録があるので、なくなったら同じ香水をリフィルしてもらえます。最初につくるのには15ミリで13,000円。これね、市場に出回っている香水の価格と比較したら高い方です。でも自分だけの香りだし、補充は3,000円でしてもらえるので、気に入った香りができればコスパはとても良いといえるでしょう。
ちなみにお店の名前の由来は、体験に行った後に知りました。
HUGONIST®(フューゴニスト)
Hug(包み込む) とProtagonist(主人公)からなる造語だそうです。
「香りをまとうことで自分自身を、そして大切な人を抱きしめたくなる」
おおお。
奇しくもコンセプトぴったり…!
私は、大好きな人のライブとハグ会用の香水をつくりに行ったのですから。
自分にとってはとても良い香りに仕上がったがゆえに、もう少し香ってもいいかなもう少し長続きしてくれたらなあという気もします。でも強めの香りをほとんど入れていないオードパルファムですので、納得の出来です。
何よりドライダウンが自分が思い描いていたものになったのが嬉しい。淡いムスクとほのかにバニラ、遠くに桃が見えるラストノート。市販では見つからなかったんです。
好きな香りを毎日つける、気分をあげるために好きな香りをつけるという人もいますが、私にとって香りは音楽と同じで強く記憶に結びついているもの。この香りは、夏のライブの思い出を呼び起こし、ふとした瞬間に追ってくるエタニティの香りも思い出させる。甘い思い出とリンクしている香りだから、喧々囂々とした平日の職場で使いたくないのです(笑)そんなわけで、15ミリを大切にちびちびと使っています。
香料を選ぶときに「人によっては香りを感じない/香り方が違う」ムスクを試香しました。こういうの、市販の香水でもありますね。私の場合は、初回でうっすらとムスクの良い香りがしました。二、三回鼻を近づけると、さらに少し強く香るように感じました。このムスクが最後まで肌の上に残って淡く香っていると思われます。
私が香水が面白いと思うのは、誰が何を言おうと、実際に自分で香りを試さないと「何もわからない」ところだと思います。これは香水に限ったことではないかな。
誰かが好きと言っていても気に入らないと言っていても、ノートを見てこれなら好きこれは苦手と思っていても、実際に自分の鼻先に持ってくるまではわからない。ムエット(試香紙)に乗せた時と自分の肌に乗せた時とで、香り方が違うこともよくある。時間をかけて、その変化をかぎ取らなければわからないこともある。
そもそも香りと言うのは人によって好みがわかれるものですよね。さらに人によっては違う香りをかぎ取ることもあれば、香りを一切感じないこともある。
感じとる嗅覚がないなら仕方ない。でもそれならその香りを評価することはできない。その花の香りを知らぬことを恥じるならまだしも、知らぬ香りを蔑むのは愚か者のすること。
自分で見て、自分で感じて、自分で確かめる。そういう人間で在りたいと思います。