And when you’re done I'll make you do it all again

All again

 

ちょっと遠回りかもしれないけど、「最初」から行くよ。

最初から振り返るの。まだ春の終わりを、認めたくないから。

 

 

 

 

オーストラリアのシンガーソングライター、Tones and I​(本名はToni Watson)。

 

 

ストリートパフォーマンスが評価されてデビューし、2019年に発売した2枚目のシングル"Dance Monkey"が世界的大ヒットを収めました。 

 

 

ユニークな歌声で、エフェクトが入っているとばかり思っていたのですが、実はまったく入っていないとご本人がインタビューで仰っていました。もちろんヘリウムガスも使っていないでしょう^^ 

 

 

路上ライブの観客から、次から次へと曲をかけて!と要望されたことから生まれた曲だそうです。

 

携帯の画面をスクロールして、次から次へと楽しいものが出てくるようなことに、みんな慣れてしまってるから、現実の世界でも次から次へ「早く楽しませて!」ってね。歌詞にも路上ライブで観客から言われた言葉を取り入れてるんだ。でも、<Dance just one more time(もう一度踊って)>は、実際には「Sing(歌って)」って言われたのを「Dance(踊って)」と置き換えた。そうすれば曲の意味が分かりやすくなるでしょ?

 

彼女は1993年生まれで、スマホ文化が根付いたスピード感のある社会に慣れ親しんでいる若い世代だと思うのですが、それでもこう思うんですね。いや、若いからって決めつけるのが、そもそも偏見かな。

 

この曲はあまりにもヒットしたためか、

 

人によってこの曲に対する感情が違うみたい。もう私の手の届かない世界に、捕まえられないくらい遠くに行ってしまった。だからこの曲に関しては、みんなに自由に捉えてもらえればいいと思ってる。

 

私も、自由に捉えさせてもらってます。

 

ライトな曲調ではあるが、タイトルが"Dance Monkey"なので、ポップでポジティブ☆!ではなくて、見世物のような…という意味をはらんでいるのは想像しやすいです。泣ける~もう一度踊って見せてよ!もう一度!もう一度!と言わ続けるパフォーマーが、自らを俯瞰して歌ってる。

 

So they say

Dance for me, dance for me, dance for me, oh-oh-oh

I've never seen anybody do the things you do before

They say

Move for me, move for me, move for me, ayy-ayy-ayy

 

でもね私は、「懇願の歌」として共感しています。何度ライブに行っても、もう一度見せて!って本気で何度も思うし。終わってしまったら、すぐに次はいつ?いつ会える?と考える。I've never seen anybody do the things you do before(あなたみたいできる人他に見たことない)とも思ってる。

 

 

そして、この曲を聞いていますと 

Oh-oh, oh-oh, oh
Ooh, ooh, ooh, ooh, ooh-ooh
(Do it all again, do it all again, do it all again)
Ooh, ah-ah, ah-ah

 

のあたりで、どうして

Welcome to---!

って入ってこないの…?と違和感を感じてしまうようになりましたよ^^

そのような読者の方もいらっしゃるでしょうか。幸せな週末でしたね。

 

 

この歌は、諸星和己さんの春のライブツアーで、「本番が始まる前」にかかっていました。

 

ライブの待ち時間に流れる曲、私は前からすごく気になっていましてね。これは諸星さんの選曲なのか、それをもランダムにかけているのか。あ、今季は変わった。あ!また前に戻った。とひそかに楽しみにしています。有名な洋楽が多いので、街中でもふと耳にする機会があり、その度にあの開幕を待っている時の高揚感を思い出してはニヤニヤ。傍から見たら結構アヤシイ人です。

 

そして、今季のライブに参加された方にとっては、この曲は「待ち時間に流れる曲」を超えて記憶に残るものになったことでしょう。どこかで聞く機会があったら、思わず腕をあげてノリノリになってしまいそう。これでまたアヤシイ人度が増してしまう。

 

そして、周囲のドアの位置を確認し、フワフワの派手なヒヨコまた鳩みたいなカーディガンを着た人が一体どこから登場するのかと、あたりを見回すのです。

 

 

 

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