Delta Raeが今年の3月に発売したアルバム、”The Dark”。このオフィシャル動画(歌詞のみ)が、まあ暗い。pitch black(真っ黒)と見紛うばかりの画面に、暗い森(?)の絵が描かれたPV。歌はいいけれどこればっかりずっと見続けてしまうのは、あまりおすすめしません^^;

 

前にも書きましたが(ここではないどこかへ | Delta Rae “Take Me There”)”The Dark”は暗い/重い曲が多いので、息詰まったら前作"The Light"に戻るか、または全然違う方向に飛んだりしています。自分の調子に合わせたプレイリストは大事♪

 

 

ちなみに当ブログ、今日はあと1,2回更新したいと思っています(予定は未定^^;) 

暗い森から砂漠から、飛びます。

 

でもその前に。

一度暗闇にダイブ。

 

 

暗い、ちょっと不気味ですらある。でも不健全ではなく、神話やハロウィン的な親しみやすさを伴った不気味さとでも言おうか。Delta Raeが持つそんな魅力のつまった一曲だと思います。

 

Somewhere In The Desert (Delta Rae)

 

 

Somewhere in the desert she's singing

砂漠のどこかで彼女は歌っている

 

Ericが「男の視点」から歌い始め、途中でLizが登場、ここでおおーっと唸る。ヴォーカリストが4人いるDelta Rae、でもメインで歌うのは一人ということが多いので、男女の掛け合いのようなデュオが新鮮なのです。そしてバックの高い高い声(“砂漠で歌っている女”?)がBrittanyかな。 

 

「男」はこの声を追い求めて砂漠をさまよっているのでしょうか。

「女」も見つけてもらいたいみたい。

 

Lizが切り込んでくるパートがなんとも神秘的、かつ、得体のしれない怖さが…。

 

Slowly Find me with your eyes closed
You'll know me Your twin when the world was old

ゆっくり 目を閉じたまま 私を探して

旧世界では あなたの双子だった 私を知るでしょう

 

 

歌で惑わす女というとセイレーンが思い浮かぶけど、海だけじゃなくて砂漠にもいるのかもしれません。

 

ダークな曲が結集したアルバムの中で“、“Somewhere In The Desert”はとりわけ不安をかきたてる不安定な音の並びが耳障り寸前の良曲。どういったらいいのか、あまり今の流行歌っぽくはなく、どこか懐かしいような気もする、だからこそ「思わず付いて行ってしまう」のかとも思う。

 

美術館に行ってもすごく暗い絵にじーっと見入ってしまうことがある。それに近いものを感じます。