私は海外ドラマをよく見る方なのですが、2005年からスーパー!ドラマTVで放送していた 『バトルスター・ギャラクティカ』(BSG)も好きでした。

 

70年代に人気を博したドラマ『宇宙空母ギャラクティカ』のリブート版です。SFというジャンルでVFXなど映像の見ごたえもありますが、何よりもまず人間ドラマ、群像劇として秀逸だったと思います。

 

ざっくりとしたあらすじ↓

人工知能を持つロボット”サイロン”から核攻撃を受けて人口が激減した人類。故郷の星を追われた生存者たちが、唯一残った宇宙空母(でも老朽艦)ギャラクティカで、”サイロン”と闘いながら、新天地”地球”を目指す。

 

こんな感じだったと思う。。テキトーですみませんm(_ _)m 

 

BSGは人間味あふれるキャラクターやストーリーも魅力的なのですが、オープニングテーマを始め、音楽が好きでした。ドラマチックで、エキゾチックで、メランコリックで、ロックなオーケストラ。←なんか知っているカタカナを必死で並べた感があるけれども^^;

 

例えばこちら。

 

All Along the Watchtower

この曲は劇中ではピアノの旋律から始まってだんだん詳らかになっていき、やがて重要な局面で全貌が表れます。

 

初見では、おおおそうだったのか!と鳥肌がたったシーンでした。

 

All Along the Watchtowerのオリジナルは1967年のボブ・ディランです。(日本語タイトルは『見張搭からずっと』なんだ…さっき初めて知った^^;)

 

68年にはジミ・ヘンドリックスがカバー。

 

名曲です。

 

なんて言ってますがそれを知ったのは、BSGを見終わってずいぶん経ってからのことです^^; (その後も多くのミュージシャンがカバーした曲でした)

 

ドラマ視聴時に知っていたらもっとおおおとなったかも。

 

Bear McCrearyによるBSG版はかなりアグレッシブなアレンジを加えていてモダン?いや近未来的な?一曲になっています。

 

こちらはスピンオフのTVムービー『THE PLAN』の曲。

ドラマシリーズのOPテーマを踏襲しています。

私は、なぜか仕事中に脳内リピートすることがあります(笑)あんまり作業用BGMって感じの曲ではないはずなのですが。

 

ちなみに、スパドラのサイトを見て知ったことですが…

http://www.superdramatv.com/line/galactica/

ドラマシリーズのOPで重厚な中東風の旋律が一転してパーカッション中心になるときの掛け声は日本の太鼓のもの、なのだそうです。BGMにも太鼓が多用されているんだってーそういえばそうだったかも(←うろ覚え^^;)、だからなんとなく無意識に親近感を持ったのかな?

 

 

最後に、音楽ではないですが劇中で繰り返された耳に残るフレーズについて書いておきたいと思います。

 

ギャラクティカは人類の新たな居住地として”地球”を目指しますが、”地球”の正確な場所もわかりません。どうやってたどり着けばいいのかわからない。宇宙でもサイロンは執拗に襲ってくる。目指す星が見つかったと思ったら実は…と失望も繰り返される。絶望も描かれる。

 

そんな中、ギャラクティカの艦長、アダマ氏が度々クルーを集めて話をしては最後にSo say we all!と言います。クルーたちもそれに続く。So say we all !とみんなで言うのです。

 

直訳だと、「私たちは、そう言う!」(So say we all!はWe all say so の倒置)

BSGの日本語訳は「そう、ここに願う!」。

 

リーダーが言ったことをみんなで繰り返すって、ちょっと集団主義的?な雰囲気も感じて賛否もあるかもしれません。

 

例えば実際会社とかでやらされたら…うーん、自分ならちょっと引くかも。。

 

でも、So say we all!は言ってみたい^^

 

この決め台詞の前にアダマ艦長がクルーの前で何を話したかはちょっとあやふやで(汗)大雑把に言えば「大変だけど乗り切ろう」的な(←大雑把過ぎる--;)、人々を鼓舞するスピーチだったとは思うのですが、、^^;

 

でもSo say we all!っていう締めのおかげで、先の見えない中でも、願い・信じ続けることの大切さは思い出せます。

 

こういうのって自分の現実世界ではあまりないから、憧れに近いものもあるのかも。

(言葉の力を持つ国のリーダーが日本には不在と思っているので)

 

「崇拝」し過ぎみたいのは怖いけど、一度くらいリーダーに「共鳴」してみたいなっていうのはあると思いますね。

 

ちなみに私がBSGを好きな理由のひとつは、艦長や大統領といった主役級リーダーたちが「絶対正義」としては描かれていないという点です。誰もが最初から最後まで彼らについていくわけではないのです。途中から袂を分かったり裏切ったり。その理由もわかるなって思ったり。So say we all!なんて言ってられない人も出てくるわけですよ。同じチーム内でも、みんながみんな100%同じ方向を向くって実はあまりないのよね(本当は集結した思いの力って強いんだけどね)。そこがリアルな人間模様だなって思って見ていました。

 

そんなわけで、私はどこかの艦長に復唱を求められたわけではありませんが(笑)、まあ勝手に呼応して、急に思い出して、言いたくなっちゃいました。

 

私は今言いたいんだ。

正確にはここで独りで言ってるだけだから、Weじゃないけど^^;  

 

 

So say we all ! そう、ここに願う!

So say we all ! そう、ここに願う!

 

 

”地球”は見つかるんだよ。

 

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