使い捨てマスク、洗ってみたりした方がいいのかななどと思っていたが、昨日のマスクは速やかにゴミ箱に直行した。仕事帰りの電車の中で諸星和己さんのブログを読んで、不覚にも泣いてしまったからだ。涙だけではなく鼻水まで受け止めてしまったマスクよ、ごめん、洗って再利用する気にはちょっとなれなかった…。

 

この涙の成分のほとんどは「安堵」だった。今の情勢、そして諸星さんのブログの内容からも、安堵と言い切ってしまうのは不謹慎かもしれないが。ダイヤモンドブログ12月で終了とのこと、大変残念です。でもまだ時間はあるし、諸星さんはきっとまた新たな場を設けてくれる。それを楽しみに待ちたいと思う。

 

正直なところ、ブログの更新があっただけで、私はとにかく心底安心したのだ。引き続き無事でいてくれてよかった。本当によかった。私はこんなにも心配していたのか。そりゃもちろん心配だったけど、今、心配事なら身近にもたくさんあるし、え、そんなに目を潤すほどだった??自分に驚いている。再び諸星さんのファンになって以来、驚くことばかりだ。まったく人間の心は計り知れない。

 

それにしても色々なことに腹が立って苛立って不安で落ち着かない日々である。もっと大変な思いをしている方々も多い中、私の心の荒ぶりなどまったくもって大した話ではありません。私は「知らない」ということが怖くて、世に飛び交う様々な情報をなるべく取り入れようとしてしまって、でもこの小さな脳では処理しきれない時があるってだけの話。それなのにさらにスマホ見ちゃったりするんだよねえ- -;。

 

いつもの自分は寝つきも寝起きも悪くない方なのに、無いアタマであれこれ考えたせいか、なかなか眠りに落ちることができない日が二日ほどあった。二日目、どうしよう、こうなったらいっそ眠るの諦める?と思ったが今、少しでも睡眠はとっておきたい。眠りたい。気を紛らわそうとしてもスマホはダメ。今は見ちゃダメ!テレビも刺激物だからNG。

 

そこでipodを持ってきて、イヤホンを耳にねじこんでみた。

 

諸星さんの歌声が聞こえてきた。

 

心がほぐれる。

 

こんな日本語、初めて使う。普段思いつきもしない。でも確かに、不安や緊張で凝り固まっていた心が、温かくなってほぐれていくのを感じたのだ。それから、また眠れるようになった。

 

諸星さんの声を聞くとテンションが上がりドーパミンが増える気はしていたが、まさか子守唄にもなろうとはね。セロトニンまで分泌されるっていうのか。これまたびっくり、新たな発見である。

 

私は歌を聞いて癒されているが、聞けば聞くほど、この歌を生み出してくれた人は今頃どうしているのだろうとも考えてしまう。国際人で交友関係も広いし、この状況下、私なんかより遥かに心配事の多い人だと思う。ご本人が元気だったとしても、きっと世界の様々なことに心を砕いているでしょう。勝手な解釈かもしれないが、何らかの形でファンの前に現れるのは、元気な時か少なくともカラ元気を身に付けてからという感じがするので、過度な期待は負担となってしまうのではないかとは思いつつ、できればそろそろ、どうにかして無事を伝えてほしいなと願っていた。

 

諸星さんはいつも、何事も、受け入れて闘っているように見える。「反発して、闘う」でもなく「受け入れて、諦める」でもない。「受け入れて、闘う」。例えば、自身をとりまく状況とか、持病とか、年齢とか。全部一旦受け入れて、その上でうまく付き合っていく方法を見出そうとしている。私はこのような人を尊敬する。実際には誰にでも容易にできることではないから。昨日の諸星さんのブログを読んで、ああやっぱりこの人は、こんな時でもブレずに同じ姿勢、しなやかな臨戦態勢でいようとしている、と思った。そしてますます目頭が熱くなり、マスクが鼻水まみれになった。(汚い話ですみません…。)

 

長々書いてしまったが、ここまで言うならば「かーくん、ブログの更新ありがとう!」である。長いネ。一言でまとまるのにネ…^^;

 

 

音楽でも絵画でも文学でもなんにせよ自分の中から何かを生み出そうという人の多くは、ひとりで引きこもって仕事をすることが普段からあるのではないかと思う。そうであればアーティスト、創造者というのは今のこの状況に結構強いかもしれない。結果を披露し評価・対価を得る場が持ちづらいという苦難の時ではあるけれど、エネルギーを内向きに使う術を持っているというのは大いなる強みではないか。

 

諸星さんにはアクティブで華やかな社交家のイメージもあるが、昨年彼の音楽を聞き始めてから、意外にも(?)内側に閉じこもって自分自身と対峙するところもあるのだなという印象を持った。光の多いところでは影も強くなる、と言うが、テレビに映る諸星さんだけを見ていると、影の部分があまり見えない、しかもそれがまさか音楽の世界でアーティスティックに昇華されているとは、まったくわからないと思う。

 

もちろん、キラキラと明るくまばゆいかーくん☆のことも凄く素敵だと思うけど、もしそれ「だけ」だったら、私はただの一度もファンにはなっていなかっただろう。30年も経ってから再燃し、ライブを見て泣いてミュージカルを見て泣いてブログを見て泣くこともなく(泣いてばっかだな)、こんなに長々と自身のブログに綴ることもなかっただろう。

 

諸星さんは今ハワイでひきこもって制作活動をされているとのこと、私はその点はあまり心配していないというか、むしろ引きこもることが自分も大切な人も世界も救うとされている今、まずひとりの人間として正しく賢い選択であると思っている。アーティストとしては、今は内向きでストイックな気質を強化する時ということなのかもしれない。考えようによっては、貴重な時期とも言える。そして、どうかどうか心身の健康を大切に!何度でも立ち上がる人だと信じてはいても、何度も打ちのめされてほしいわけではないのだ。

 

この日のブログのラストに「自分自身にできることは何か!」とある。かーくん、私もそれについて考えています。不思議なもので去年の8月12日のライブの日にも同じことを思ったんだよ。私に何かできることはないのかなって。今とはまったく違う意味でだけど。

 

今、できれば私も家に引きこもって仕事をしたい。現実は、テレワークなんてシステムの無い会社のただの平社員だから、土台無理な話だけれども…。ただ、元々少し引きこもり体質であるおかげで週末の外出自粛くらいは今のところそれほど苦ではなく、家でやりたいことは色々あるし、こうしてブログを書く時間ができることも幸いと思っている。それもこれも、健康ありき。

 

 

今日はいつにもまして長文駄文の独り言になってしまいました…^^;

お付き合い頂いてありがとうございました。皆様もどうぞお気をつけてお過ごしください。