少しも心踊ることのない3連休が終わり、仕事に忙殺される日々です。ああ残業続きで疲れるなぁまだ週の半ばだっていうのに…なんてグチグチ。でも、これは私の日常です。日常の中にいると忘れてしまいがちですが、「いつもと同じ日」のありがたみを忘れないようにしなくては。

 

台風の被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

 

何の役にも立たないこのブログですが、本日も通常運転です。たまたま、暇つぶしに、何か間違っちゃって、たどり着いて下さった皆様、本当にありがとうございます。

 

今日は、私が学生時代にドハマりしたオーストラリア映画「ダンシング・ヒーロー」(1992年)からの1曲、ていうか、1シーン?についてです。「ダンシング・ヒーロー」といっても荻野目ちゃんではない方です(笑)。

 

この映画のキャッチコピーは私の記憶が確かならば「やけどしそうな青春映画」。私はまんまと大やけどしましてねえ(笑)、何度も見に行きました。サントラも持っています。

 

原題はStrictly ballroom。「厳密に、ボールルーム」?ボールルームは社交ダンスなどを踊る会場のことですよね。この映画は社交ダンス界のホープだったスコット(ポール・マーキュリオ)が保守的な社交ダンスに反発して、さまざまな困難を乗り越えながら自らの踊りを追い求めていくという話なので、原題はそれに絡めているんだろうなと思います。邦題は、それもまあ言うなればまんまっていうか、確かにスコットはヒーロー感あるし、ダンシングしているんだけれども(笑)

 

従来の社交ダンスでは物足りないとばかりに自分流のダンススタイルを模索し始めるスコットですが、周りの人々の理解を得ることはできずダンスパートナーも離れていってしまいます。そこで新しいパートナーが必要、新しいパートナー=ヒロインですな。

 

しかしこの映画、いつまでたってもヒロインらしき女性が登場してきません。なんかフラン(タラ・モーリス)って女性がしゃしゃり出てきたけどまさかこの人ではないよね…え?…違うよね??ええ!?まさか!!

 

最初、申し訳ないのですが冴えないフランがまったくもってヒロインに見えないのです。えーこの人がスコットの相手なのー?見た目、釣り合わなくない?って…失礼な話なのですが。

 

ところが見進めていくうちにフランがすごく綺麗になっていく!よくあるでしょうメガネをとったら美人、というやつ。単純にいえばそのスタイルを踏襲しているのですが、かなりハイレベルかつナチュラルなトランスフォーメーションというか(何このカタカナ)徐々に美しくなっていって、ラストでぱあっと華が咲く感じで。まだ子供だった私はその変貌ぶりにすごくびっくりしました。今でもあのインパクトを超える「メガネとったら美人」は見たことないかもと思うほど。

(ここまで音楽の話はおろか全然映画の内容書けてないですね、、映画気になる人はググってくださいませ。。)

 

'Scott & Fran's Paso Doble'は、映画のクライマックスでスコットとフランが躍るパソドブレです。(この映画を見てなかったらおそらく一生パソドブレなにそれ?って感じでいたと思う)。パソドブレは社交ダンスのひとつでスペインの闘牛とフラメンコをイメージしたダンス、だそうです。

 

もう映像見てもらうのが一番早いと思いますがスコットの登場の仕方からしてわざとらしいほどにドラマチック(←褒めてる)。ツッコみどころはあると思いますが、常識的な観点はひとまず置いておいてエンターテイメントとして楽しむのがよろしいかと思います。

 

 

ダンスのなにひとつも知らない私ですが、情熱的でキラキラしたダンスシーン、これぞクライマックス!という音楽に魅せられました。

 

リアルタイムで観賞していた頃は、スコットかっこいいな、フランきれいになったな、ダンスかっこいいな、音楽いいな、話おもしろいなってシンプルに捉えていましたが、年をとった今は「力技のハッピーエンド、いいな」って思います。敵、どこいった?(笑)。スコットとフランのダンスに感動した誰も彼もが、ボールルームに出てきて躍り出すラスト。大団円とはこのことである。

 

「ダンシング・ヒーロー」はトロント国際映画祭で受賞した経歴を持つ作品とはいえ、監督(のちに「ロミオ+ジュリエット」「ムーラン・ルージュ」などで名を馳せるバズ・ラーマン)は当時まだ無名だし、演ずるは日本にはあまり馴染みのないオーストラリアの役者さん。それでも当時初回から都内の結構大きな映画館で公開されていたんですよね。今だと大手映画館で主に上映されるのはハリウッド映画か邦画、アニメというイメージがあるのでそれを考えるとほぼ無名のオーストラリア映画のロードショーって、ちょっとした英断だったのではないかあなどと思います。

 

私はバズ・ラーマン監督作品の音楽にハマることが多いです。音楽担当はいつも同じ人ではないと思いますが、なぜか。10代は「ダンシング・ヒーロー」にハマり、20代は「ムーラン・ルージュ」のサントラを聞きまくったものです。

 

 

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