私はどちらかといえば洋楽を聞くことの方が多いですが、邦楽で誰が好きかと問われたら「そうだな~Coccoはわりと聞くかも」などと答えるでしょう。
…いや、ちょっと待て。自分の答えながら、何か違和感を感じる…。
と思って、ちょっと振り返ってみたら、わりとって言うか、すごい聞いてる!ってことに気づきました。Coccoの音楽を聴き始めてから結構な年数が経っていた…。
今さら説明の必要もないと思いますが、Coccoは1997年、“カウントダウン”でメジャーデビューしています。私は、97年にはすでに地上波のテレビよりCSの海外ドラマや音楽番組の方を見るようになっていて、スペースシャワーTVという音楽専門チャンネルも当時はよく視聴していました。確かCoccoを知ったのも、このチャンネルで“ カウントダウン”のPVが流れていたからだと記憶しています。(ちなみに年代から考えると同時期によく聞いていた洋楽はアラニス・モリセットだったようす)
Coccoのこのデビュー曲を最初に聞いた時は、闇?病み?の成分が強く感じられて、ちょっと怖いな、と思いました。インパクトはあったのでよく覚えていましたけどね。今歌詞を読み返してみても、なかなか過激です。
この次のシングル“強く儚い者たち”は、毒を孕んだ童話みたいで、好きでした。何かのCMソングだったっけ?→JALでした。デビュー曲の激しさは少しなりを潜め、耳当たり?のよい曲調だからでしょうか。(でもハワイのキャンペーンソングというのがちょっと不思議。歌詞の毒ッ気は無視して選ばれた?笑)これで知名度がぐんと上がって、確かMステにも出ていましたね。うわあ一気にメジャーになったなって思いました。
このブログを書く時、自分の記憶だけでは心許なさすぎるので、一応ググったりするのですが、それで気づかされることもあります。
Coccoのディスコグラフィーを見るに、私は“強く儚い者たち”以降のCoccoを「わりと聞いている」のではなく、「かなり聞いている」のです。アルバムのタイトルを見ると、あれ?全部知ってる?ってことは全部一度は耳にしているのかな。
最近はITunesで1曲ごとに買ったりするので全曲聞き込んでるよ!とは断言できないのですが、少なくとも自分の音楽視聴史上では最多登場女性ソロシンガーです。1997年から現在に至るまで、ずっと聞いている。新曲が出るとチェックして、IPodに曲数が増えていく。移り気なところのある自分には少し珍しいことです。そういえば、Coccoとしての活動は休止していた頃(SINGER SONGER時代)の歌も聞いていました。
Coccoの音楽のどこに惹かれるのか、理由を説明するのは難しいのですが、ひとつあげるならピュアと闇とが紙一重なところでしょうか。100%共感しているわけではないのに、なぜか引きずり込まれる世界。あと月並みな言い方だけど、歌声が「綺麗」だと思います。
数多の名曲から選ぶのは難しいけど、今日の一曲は“しなやかな腕の祈り”です。
発売当時から特に印象に残っていた一曲。しかしその割にどのアルバムに入っていたか忘れてしまった上、昔のなら実家にあるはずだけど探すの面倒…などと無精も手伝い、、しばらく聞いていませんでした。
でもやっぱり聞きたくなって、結局”20周年リクエストベスト+レアトラックス”からのこの曲を、もう一度買いました!(ちなみに初収録は2000年に発売された3枚目のアルバム“ラプンツェル”でした…もう19年も前なのか…)
“しなやかな腕の祈り”は既存曲から言葉を借りるなら「強くて儚い」人のお話です。Coccoの曲ってなぜか「お話」って言いたくなる。美して哀しくて残酷で、でも救いや希望もある物語(無い場合もあるけど)。
Coccoの歌声が「綺麗」だと思うと書きましたが、特にこの曲のラストでは、演奏と溶け合っていて、楽器みたいな声だなあと感嘆します。
周りから強いと思われている人の痛みは「人知れず」のままが多いけど、この曲の世界ではちゃんと気づいてもらえてよかった。アルバム“ラプンツェル”では最後を飾る曲だったせいか、私にはいつも「エンディングテーマ」に聞こえます。傷つきながらもどうにか幸せな瞬間にたどり着いた時の唄。
