恐怖はどこからやってくるのでしょう♪ | 眠る前の寝言

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昔見たホラー映画を久しぶりに見た。「年の瀬に、悪趣味だ!」との冷ややかな嘲笑・蔑視を浴びながら試聴した。
以前、見た映画だから、ストーリー展開は知っているのに、身の毛のよだつ程、怖がった。
僕は、恐怖とは、生理現象だと思う。

たとえば今夜「大蛇に食いちぎられる夢」を見たとする、僕は、大蛇に襲われた事は無いくせに、その夢に恐怖は覚えるだろう。

また、蛇が苦手な人は多いけど、蛇なんて我々より遥かに小さいから、せいぜい、足元をニョロニョロするだけの存在だし、万が一、襲って来ても、きっとバット一本有れば撃退出来るから、恐るに足りない筈だが、しかし、怖い・苦手という感情は、そんな理屈・論理性とは違うベクトルの、もっと深い処から込み上げる情動で、何に、それを覚えるか?人それぞれだが、ホラー映画という娯楽が、成立している以上、ある程度、普遍的なのだろう。

我々に限らず、生き物は、臆病な方が、生存する為には有利だから、恐れを抱く事は生物に課された業なのだろう。


蛇の件に話を戻しますと、蛇が苦手な人が多いのは、我々、類人猿がまだ、木の上で生活していた頃、蛇は危険な存在だったので、そんな古い記憶が、遺伝子に残っている為、蛇を苦手に感じる人が多いそうです。                   
一方、ホラー映画を見ている時も、恐怖にゾクリと感じた時、いったい、何にそう感じたか?検証してみても、

具体的な恐怖の原因が見つからなかったり、よく分からかった時「今のシーンは何故、あんなに怖かったのだろう?」なんて恐怖を、ひとつひとつ掘り下げてみると
恐怖とは何か?という命題は実に奥が深いです。

 

我々に限らず、全ての生き物の恐怖は「死」もしくは、それをもたらす外敵だろうが「ホラー映画」に映る恐怖は、そんな見るからに、おぞましく、恐ろしい姿をした外敵であるよりも、もっと他の要素を有している事が多い。たとえば、思わせぶりなカメラアングルとか、おどろおどろしい効果音等だ。我々は、そんな目に見えないものに、我々は恐怖を感じるから、恐怖とは、何らかの具体的な対象に覚えるのでなく、恐怖を喚起するイメージに覚えるのだろう。イメージ=想像力つまり感性が、成立させる感情が「恐怖」なのです。そう考えれば「ホラーマニア」とは、実にクリエイティブで高尚な趣味でしょ?決して悪趣味なんかじゃないやい!