〜過去振り返り②〜 ちょっとタイムスリップで2年前 | なゆきちの平穏な暮らし

〜過去振り返り②〜 ちょっとタイムスリップで2年前

2022年に戻って

 

この年に子宮筋腫摘出の手術を受けました

直径8cmの筋腫が2個できていました

エコーでは1個しか分からなかったのですが…

この現実を突きつけられて手術する決心をしたわけですが痛いのが嫌でした

 

だって切腹ですよ、お腹切るのって

 

そんなの我慢できるわけないじゃないですか

ちょっと指を切っただけでも痛いのに…えーん

 

先生に「痛いのは嫌です

 

何度も言いました悲しい悲しい悲しい

 

先生も看護師さんも笑っていました

そうですよね

世の中のママさんには帝王切開で子どもを産んでる方もいるわけですから

 

先生からしてみれば、帝王切開も筋腫摘出もあまり変わりないと思っていたのかもしれません


 手術は全身麻酔と硬膜外麻酔といって背中から麻酔を入れてくれる方法をとってくれました

これは、手元に押すスイッチがあって、ポチポチ押せば麻酔が身体の中に入る仕組みです

もちろん自然に少しずつ麻酔が入るのですが…

 

手術後、いろいろ困りました

時間が分からない…

スマホがない…

真っ白な部屋

まるで何かのアニメみたいな状況


朝9時に歩いて手術室まで行ったのに、帰りはベッドで寝かされてて

とにかく、その時は傷は痛みがなくて、「手術って余裕じゃん」と思いました

 

先生が来て、「痛くなったら、ボタンをポチポチすればいいよ」とあっさり言ってくれました

 

これが大間違いだったのです

 

消灯した後と思います

時間が分からなかったので、何時とか全然分からず

とりあえず部屋が暗いので夜だと思うのですが傷が痛みだしました

半端ない痛さです

手元のボタンを1回ポチっと押してみましたが痛みは鎮まらず

ナースコールはなるべく押したくなかったのですが、我慢の限界が来て押しました

 

夜中に看護師さんに迷惑かけるのは辛い…

それに足のポンプがうるさい

これは血栓を防ぐために手術の時ははめられるそうです

弾性靴下履かされて…




 

何度かポチっとボタンを押して、それでも痛くて、とうとうナースコールを押してしまいました

 

「痛いんですけれど。ボタンを押しても全然痛みが治らないです」

そう訴えても、看護師さんは

「ちゃんと麻酔は入ってると思いますよ」

とだけ言って、部屋を出ていきました

 

助けてよーーー

 

そのうちウトウトしてしまいました

 

翌朝、何故か般若心経を唱える声が聞こえて…完全に幻聴でした

 

看護師さんにスマホを取ってもらえますか?と言って、スマホが手元に。でも充電が…

それからは、もう立つ訓練です

歩けと言われます

点滴棒を持って歩きます

死にそうな痛みに耐えて、トイレまで歩いたら看護師さんに

「歩けたね。管抜きますね」

とあっさり言われてしまう

これでトイレに行くのは苦痛との闘いとなってしまいました

 

昼にご飯(全粥)が出ました

気分が悪くて食べる気が起きず。ゆずゼリーだけ何とか食べました

 

もうそこからは痛みとの闘いです泣き笑い

ボタンをポチポチ押して、少しでも楽になりたかったです泣き笑い

そうしたら、少しは痛みが落ち着くような気がするのです

何度かポチポチ押していたら、痛みがひかない…なぜ?

先生はポチポチすればいいよって言ってたけれど、まさか…

 

その、まさかだったのです

 

わたしはこの手術に向けて、いろんな方のブログや体験談を読んでました

硬膜麻酔は永遠のものではない

そういう記事を思い出しました

 

痛みに耐えられず、ナースコールを押しました

看護師さんは麻酔の残りを確認して

「この麻酔はボタン1回押すごとに3mlの麻酔が入るんだけれど、もう2mlしか残っていないから、押してもダメだわ」

もう絶望しかなかったです

この痛みをどう耐えろというのか


手術なんてしなければよかった!!!

 

痛みに耐えられず、ナースコールを押して、今度は鎮痛剤をもらいました

カロナールを飲むのも大変

でも痛みは全然消えてくれない

 

夕飯が来ても、もう起き上がる元気もなくて全部残しました

 

死にそうな痛みに耐えきれず、ナースコールを押しました

「カロナールはさっき飲んだから、6時間後しかダメなの」

そんな殺生な…

看護師さんは困った感じで、ロキソニンを持ってきてくれました

3時間ごとにカロナール、ロキソニン、交互に飲むことに

夜中はカロナールに準じた、ロキソニンに準じた点滴をしてくれました

 

でも眠れない…

 

痛みは全然なくならない

 

わたしは、麻酔液を入れてくればいいだけじゃん

内心そればっかり思っていました

麻酔は少しは痛くなくなるから

もう麻酔液が残っていないのが分かっていながら、ボタンを何度もポチポチ押してすがりましたが無駄なあがきでした

 

看護師さんは3時間ごとに部屋に来てくれて、飲む薬にするか、点滴にするか、聞いてくれました

 

寝てない、食べていない、点滴だけの栄養分、痛み止めの効かない身体

 

時間が過ぎるのを待ちました

朝になれば何か新しいことがあるかもしれない

そういう淡い期待を抱きながら

こうして2日目の夜を過ごしたのでした

 

朝ごはんが来て、パンでした

昨日の夜、ずっと部屋に来てくれた看護師さんが、少しだけ食べてと言うので、

何とか小さいロールパン1個を食べました(3個入り)

 

先生の回診で「座薬入れてみますか」と言ってくれたので、わたしはもう最後の手段にすがる気持ちでお願いしますと言った

座薬って何時間ぐらいで効きますか?って看護師さんに聞いてみる

30分から2時間で効いてくるよと

 

我慢して我慢して痛くて、もう頭がおかしくなってしまってました

幻聴はひどくなるばかり

でも少し眠って起きたら、痛みがマシになっていました

ああ、座薬が効いたんだ…

最初から座薬にしてくれればよかったのに…きっと先生の処方じゃないと看護師さんの意志だけでは出せないんだろうな

と考えたりしながら、本当に2日目の夜担当の看護師さんには迷惑をかけました


その後は嘘のように動けるようになり、痛みも感じなくなりました笑い泣き

少しは痛いですが泣き笑い

 

後から知ったのですが、その看護師さんは婦長さんでした

 

もう絶対手術はしない

 

この痛みと闘いたくない

痛いのは72時間っていう記事を読んでたけれど、本当に72時間でした

 

72時間痛みに耐えられる人だけが手術をすればいい

わたしにはもう無理だ

 

そんなわたしが2年後、腰椎椎間板ヘルニアと腰椎すべり症の手術を決意するなんて

信じられないと思います笑い泣き


でも毎日お尻から太ももにかけての痛みがキツかったのです

今回の手術は背中からなので、硬膜外麻酔はしてもらえません

ポチポチ押す魔法がなくても72時間さえ我慢すれば歩けるようになるかもしれない


その時の痛みと天秤にかけたとき、勝ったのは手術の方でした泣き笑い泣き笑い泣き笑い