遊んでばかりいることで有名な我が家の息子氏(4月から大学生)ですが。
昨日、夫と話していてしみじみしたことがひとつ。
スポ少で、柔道を習うことに決めたの、本当に良い決断だったよね、って。
多動なことでも有名な息子氏は、小学校3年生の頃に、あれもこれもとにかくやりたい(サッカー、野球、バスケットボール…とにかく、学校のグラウンドで見かける「習い事」なんでも)、ってタイプだったのです。
でも。
我々は知っていました。
ADHDな彼には、団体競技は無理だと。
そこで、特性に合っていそうな柔道のスポ少に見学に行くと。
思っていた以上にうまいこといって。
お陰様で、小3から中3まで、約6年間、柔道っ子として過ごすことに。
まあ、covid-19の渦中にて中3では各種大会が吹き飛んでしまいましたけれども。
それでも、とても良い経験をさせていただくことができました。
良かったことはたくさんあって。
・礼法を覚えたこと(おじぎがキレイになりました)
・全身運動なので、全方向に体力がついたこと
(体幹が特にしっかりしますね、柔道は。)
・受け身をとる動作がうまくできたことで、柔道以外でも大きいけがが無かったこと
(これは運の良さもあるけれど。試合中にケガをするお子さんもたくさんいるので。)
という、物理的(?)な良さももちろんあるんですが。
・何をするにも不思議と自信がついたこと
・試合まで「待つ」時間に、集中したり、逆に気を紛らわせたりできるようになったこと
・試合が始まったらものすごい集中した3分間に耐えられるようになったこと
・相手の様子を見る力がついたこと
と、精神面で、その後の助けになることがたくさん。
今回の大学受験でも、まあある種、ギリギリな精神状態で「面接」をすることになった彼ですが。
柔道の試合の「緊張はするけれど、笛が鳴ったら緊張を振り切って試合をする」というのに似た、ここ一番を出す、みたいな勝負強さが活かされた感。
これ、団体競技のスポーツだとそこまででもないんじゃないかとさえ思っちゃう。
柔道、団体戦(チーム戦で、先鋒・次鋒・中堅・副将・大将、って5人でやるやつもあるん)ですが、試合ひとつひとつは完全に個人プレイなのでね…
おそらく、剣道とか空手も同じ感じかとは思われます。
いずれ、武道系の習い事、チームプレイではないぶん、ひとりにかかるプレッシャーはなかなかのものだったりして。
高校では全く部活はしなかった彼ですが。
(高校には、柔道部がありませんでした。というか、あっても入るつもりは無かったでしょうけど。)
小さいころにやったあれこれ、無駄になってなかったなぁとしみじみしたわけでした。
経験がひとをつくる
と、改めて。
我が家では柔道を選んでよかったね、って話でした。