毎年この時期(6月)になると、テレビのニュースでも騒がれるのが
Baccalaureat(バカロレア。大学入学資格試験)。
通称Bac(バック)。
今年は17日から21日までの5日間。
バカロレアは2年に渡って受けるところが、日本人の私にとっては、とても魅力。
日本で私がした大学入試は一度に何科目も詰め込むだけ詰め込んで・・・みたいなところあったので(終わった途端にすべて忘れるような、そんな勉強の仕方しかしなかったし
)。
理数系、文科系、秘書系、職業系など、バカロレアにも、その将来進む進路に合わせて種類があるのだけれど、
例えば文科系のカリンの場合は・・・
1年目の去年は
フランス語
化学。
フランス語は読解と作文。それから5冊の課題図書を読んでおいた上での口頭試験。
2年目の今年は
哲学(4時間)
歴史または地理(4時間)
第二外国語(カリンはスペイン語。3時間)
英語(2時間)
政治経済(5時間)
数学(3時間)
単独で勉強する方がいいというタイプもいれば、
この時期はあちこち…図書館や公園などでも頭を突き合わせて勉強している若者達をよく見かける。
仲間同士でやっていても、結構マジメ。
いずこも同じで、フランスも年々、教育熱心で過保護な親達が増えていて、
この時期は家族もピリピリ。
全神経をバカロレアにかけている・・・なんていう家族も多い。
故にスポーツ店ではピンポン台がよく売れるのだそう。
結果発表は7月。
トレ・ビアン(とてもよくできました
) その年によるけれど0.8%~7%
ビアン(よくできました
) 5.1%~14.8%
アッセ・ビアン(まぁまぁ) 19.6%~26.8%
アドミ(ギリギリ卒業を認めましょう) 74.5%~15.4%
アドミも貰えない学生は落第するか卒業免状なしに終わるか・・・ということになる。
勉強が苦手な子は、職業コースに進み、そのバカロレアはさほど難しくないので、本来は誰もが免状は貰える仕組みなのだけれど、
コレもいずこも同じ?
近年、親が無理やり普通科に行かせることが多くなってきていて、
そうすると「無理」がたたって、バカロレアを取得できない・・・そんな学生が増えている。
勉強が嫌いならば、それでいい。
けれど「働かざる者、食うべからず」。
だから働きなさい。
そういう考えが徹底していた昔の親達の方が賢明だったし、子供を幸せにもしていたのかも?
フランスの大学は広き門。
入学はさほど難しくなく、代わりに卒業が難しいのだけれど、
それでも大学によっては定員があり、
応募人数が多い場合は、このバカロレアの点数の上位者からとっていくため、
希望大学がある学生、人気の学校に行きたい学生の場合は、必死に勉強せざるを得ない。
一方、中学最終学年にも中学卒業免状を取得する全国試験がある。
コレも私にとっては、かなり新鮮なシステム。
中学は義務教育だから誰もが卒業できるものだと思っていたら、違ったんですね~。
Brevet des College(ブルヴェ・デ・コレージュ。中学卒業免許)
フランス語(読解、聞き取り&書き取り)1時間半
フランス語(作文)1時間半
数学 2時間
歴史または地理または社会倫理 2時間
ニ菜に限らず、フランスっ子はどうも勉強机での勉強を好まない傾向にあるらしく
でも結局買ってもらえず、渋くて古い、こんな感じの机でしたが。。。(今想えば、その方がいい木だしセンスも良かったのだけれど、でも子供の頃って「みんなみたいなの」が欲しいんですよね~)
ところでこの時期は各学年の落第や飛び級が決まる時期でもあり(小学生から)。
落第率は世界でもフランスが一番高く、37%。
ドイツは21%
アメリカは14%
日本は0%
なのだそう(今朝のニュース)。
落第が恥ではないこと。
解らないまま、できないままに次に進ませてしまうことこそ、その子のためにならないこと。
各自、精神的にも能力的にも違いがある。成長速度にも違いがある。
年に合わせるのではない。その子の内部年齢に合わせる。その見極めをするのも教師の役目。
そういう考えが教師側にも親側にもあるからこそ、フランスの落第率は高く、悪いことではないと思うのですが。
でもこの考えも、最近のヤング・ペアレンツ達には薄くなってきていて・・・
やみくもに子供の早期英才教育をして飛び級を望むような親も増えていて・・・
フランスも徐々に別の姿の国になっていくのかもしれませんね~。


















