子宝アパート&お別れアパート | 祐天寺りえのフレンチアルプス日常生活

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「フランスだったら産めると思った」(原書房)「食いしん坊の旅」(パラダイム出版)「フランスの田舎暮らしとおいしい子育て」(小学館)・・・以来、単行本を出せていない祐天寺りえの、フランスの山の中での、ごく普通~の日々ブログ。

同僚のローロンスが

「ねぇ、なにか良い方法を知っている?」

と不妊の悩みをもちかけてきた。


彼女には6歳の女の子がいる。

そろそろ二人目を・・・と、2、3年前から思っているのだけれど、なかなか妊娠できないという。


「そういうのは民間療法に”妙に”詳しいRieに訊くに限るわよ!」

と知人に勧められ

「えっ?Rieって私の同僚のRie?」

灯台下暗しだったわ。Rieがそんなことに詳しいなんて・・・と、いつになく真面目な表情で言ってきた。


そんな・・・別に詳しいわけじゃないし、しかもどれも科学的根拠のないことばかりだし、単に健康オタクなだけだし・・・

と言いつつも、頭に浮かんだ情報を言い並べてみた。


まずはオーソドックスに「オギノ式」。

基礎体温を測ってグラフをつけて排卵日を知る方法。


コレ、フランスでも「オジノ」と言われていて、避妊法としてはまだまだマイナーだけれど、不妊に悩む人達の間ではかなり知られているらしい。

彼女も既にこれにはトライ。

でもホルモン的問題があるのかもしれない。

半年ほど続けてみたけれど、しっかりした排卵日がみつからなかったのだそう。


ホルモン異常ならば

「半年から1年、ピルを常用してホルモンを整える。そうすると呑むのを止めた途端に妊娠できることが多いらしい」

とも言ったら、

「半年から1年、待たなければいけないのかぁ~」

と、ため息。


ふむ・・・

「じゃぁ、乗馬してみるとか」

「なに、それ~!」

これこそ科学的根拠のない民間療法に聴こえたらしい。

確かに科学的根拠なさそうですものね。

でもずっと以前、我が世代にとっては永遠のアイドル・山口百恵さんもこの療法にトライしたというミーハーな記憶があるし、私の友人も数人トライしていた。

姿勢がよくなるなど身体にも良さそうだし、気分転換にもなるだろうし、ま、やって損はないんじゃないかな・・・と思って言っただけなのです。気にしないで下さい。


ふむ・・・じゃぁ、あとは・・・。

あっ、そうそう。 もう1つ、でももっと科学的根拠のない、だけど何故か妊娠できる方法があった!


友人の家の前にあるアパート。

そこに住むと何故か忽ち妊娠するという。

「1DKと手狭だから皆すぐに出て行かなければいけなくて、だから常に住民が入れ替わり立ち代り変わる、実に落ち着かないアパートがあるのよ。でも、本当、入居すると忽ち妊娠するの。不思議よね~」

友人が言い

「それこそ風水なのかもね~」

と私がコメント。

「なになに?フウスイって」

と無駄話は発展。

しばし風水話で盛り上がったことがある。


「うぅ~。そうか。いよいよとなったら、そこに一時転居してみようか・・・」

もう子供が1人いるから1DKは狭いけど・・・

気軽な余談で言ったのだけれど、もう”藁をも掴みたい”心境なのかも。ローロンスは目を宙に泳がせている。


ごめんね。やっぱりあんまり参考になる情報はあげられないみたい・・・

と言ったところで、

そうそう。風水といえば・・・と、この祐天寺、更に余計なことを言ってしまった。


「私が住んでいるアパートは何故か皆、離婚する”離婚アパート”みたいなの」

「えっ?」

「だってホラ、ウチの上階のナタリーもそう。その上のマリー・エレーヌもだし、ウチの左横のローロンスもそうだし」

「その前に住んでいたマルセラも離婚して出て行ったし、なんて名前だったっけ? アリソンのママもそうだったし」

皆、入居する時はカップルなのに、何故かその後離婚する。

「ウチは気をつけようね」

入居時にそう言い合っていた我が家も結局、入居3年後には離婚した。


「やだ、本当だ!」

やけに感嘆したローロンス。

突然、姿勢をただし

「ちょっと前向きに考えてみる。子宝アパートへの転居を」

と言い出した。

どうやら「風水洗脳」をしてしまったらしい。どうしよう・・・・・・・


フランスでは不妊治療にも国保がかなりのカバーをしていて、人工授精も5回まで国保でトライできるようになっている。

この点は是非日本にも真似して欲しい。

「少子化対策」を本気でしたいのならば、幅広く多くの人に産むことを強要したり「何故、産もうとしない!」と働く女性達を叱咤するよりも、まずは産みたいと願い、不妊に悩む人達がたくさんいることに目を向け、そういう人達に国はもっと助力するべきなのでは?(←こういうことになると、やたら声高く、力説したくなる祐天寺)。


そう、だから、ローロンス。風水よりも、まずはちゃんと産婦人科で不妊治療・・・その方が無難な気がするのだけれど・・・

そう言ったけれど、もう「子宝アパート」に心動き始めてしまったらしいローロンス。

ほんと、どうしよう・・・。

どなたか、なにかもっといい民間療法をご存知の方、いらしたらご一報を。