カリンのデザート Le Gateau invisible aux pommes | 祐天寺りえのフレンチアルプス日常生活

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「フランスだったら産めると思った」(原書房)「食いしん坊の旅」(パラダイム出版)「フランスの田舎暮らしとおいしい子育て」(小学館)・・・以来、単行本を出せていない祐天寺りえの、フランスの山の中での、ごく普通~の日々ブログ。

日本ではそろそろ「味覚の秋」が始まりつつある頃でしょうか。

柿や薩摩芋、秋刀魚など美味しいものが満載ですよね。

羨ましい・・・。


フランスはむしろ「味覚は夏」かもしれない。

初夏から夏にかけてはメロンやアプリコット、ラズベリーなどのベリー類や桃やプラム、葡萄など果物が盛りだくさん。

だからとても愉しいのだけれど、8月下旬頃からはそれらが次第に種類を減らし、森にプルーンがなり始め、キノコが生え始めると、

「う~、秋の足音が・・・・」という気配に怯え始め、今ではそのプルーンも終わりリンゴが大きく膨らみ始めていて、しかも時折ボトンボトンと大きな音を立てて落ちてきたりもする。

「う~、いよいよ冬の足音まで聴こえてきたぁ~」

正直に言えば苦手なのです。我が家で私だけ冬が・・・。


一方、冬が大好きな長女カリンは明日(日曜)からティーニュ(氷河スキー場)入り。

ナショナルチームとのテレマーク・スキー合宿だそう。

「もうスキー? 足音どころじゃない。いよいよ、冬がすぐそこまでやってきているぅ~」

愕然としている私の前を

「リンゴのケーキを焼いて持って行こう♪ 拾いに行ってくるね!」

とリュックサックを背負ったカリンが通過。ルンルンと森にでかけていった。

彼女の菓子作りは材料の収穫作業から始まることがとても多い。


森のリンゴで作ると、スーパーで買ったリンゴで作るのとは雲泥の差で甘味と酸味の塩梅が抜群の菓子に仕上がる。

それは確かで、私もよくこの季節になると拾ってきてはコンポートや焼きリンゴ、タルトやタルトタタンを作ってきた。

でも「新感覚」を求めるカリンの場合、リンゴの焼き菓子ひとつでも、そういうありきたりの定番モノではなく・・・。

今回のこのケーキ。なかなか面白い不思議なレシピです。


スライスしたリンゴを他の材料と混ぜてグチャグチャなまま型に入れ焼き上げるだけ。

しかも焼きあがった直後は、まだグチャグチャな感じなのに一晩置くと翌日には、あら不思議。

リンゴが綺麗に層になっている。

食べるとタルト生地を使っていないのに、アップルパイのような食感。

つまりダイエット用アップルパイ? という感じも。

秋から冬にかけてオススメのレシピです♪



      Le Gateau invisible aux pommes

            ル・ガトー・アンヴィジーブル・オウ・ポム

 (見た感じでは菓子に見えない。単に林檎を重ねて焼いただけのように見える菓子)


準備所要時間 20分 焼き時間40分


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(材料)

林檎 6個(800g前後)

玉子 2個

牛乳 100cc

小麦粉 70g

グラニュー糖 35g

バター 20g

塩 少々

バニラ(エッセンスまたプードル) 少々


①ボールに玉子と砂糖を入れ、白味がかったムース状になるまでよく泡だて器で混ぜる。


②溶かしバターを加え、牛乳とバニラも加え混ぜる。


③小麦粉を少しずつに加え混ぜていく

※フランスの家庭菓子作りでは「粉をふるう」という面倒なことは滅多にしません。楽チン楽チン♪


④林檎の皮を剥き、1~2mm厚の薄切りにする。

※このレシピで一番時間がかかるのがこの④とのこと。


⑤④を③に入れ、よく混ぜる。


⑥ケーキ用ペーパーを敷いた型に入れ(20cm丸型。でも、もっと小さかったり長方形でもOKのはず)


⑦200度のオーブンで35~45分(好みによるけれど少し長めに焼くとカリカリ感もあるパイ状態になって私は好き♪)。


温かいうちに食べたいのをグッと堪え(匂いがたまらない!)翌日(朝作れば夕方でもOK)まで我慢。

生地の水分をすっかり吸い込むからか、林檎がミルフィーユ状、はたまたバウムクーヘン状になっています。




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