19日夜から 天下の奇祭 起こし太鼓があります
起こし太鼓は、古くは祭りの開始を告げる合図として太鼓を打ち鳴らした
ことに始ったといわれる。4月19日の夜9時半から20日未明にかけて行
われる大神事となった。
出立祭が終わると、「起こし太鼓主事」の総司が
やぐら上に登り、起こし太鼓が始まる。2人の裸男はやぐらの台上に取り
付けられた大太鼓に互いに背を向けて股がり、百数十人の担ぎ手に担が
れて交互にばちを振りおろす。初めはゆっくり、そしてだんだん早くなり乱
れ打ちとなる。調子が再びゆっくりとなると起し太鼓は出発する。
付け太鼓は、起こし太鼓のやぐらの後方の最も近い位置に付けるのが
名誉とされ、各町内の四ツ辻では、越し太鼓が通り過ぎると付け太鼓が
跳び出し、付け太鼓同士がもみ合い、やがて後衛との激しいもみ合いも
始まる。こうした攻防を繰り返しながら各町内を回り、打ち止めとなる。
起こし太鼓は、やぐらに乗せた大太鼓に若者がまたがって打ち鳴らし、
付け太鼓を手にした裸男たちがやぐらをめがけてぶつかり合う。
裸男が激しくぶつかり合いながら深夜午前1時半頃まで太鼓を打ち鳴らし、
町内を巡航。最後は、打ち出しの元の場所へ戻ってくる。ここでは、乱れ打
ちで打ち止めを迎える。