NHK夜ドラ『ラジオ☆スター』が先週完結しました。

月火水木の週4日✕8週で全32話✕15分という短さが逆に濃密で、
毎回引きずられるように
楽しみに観続けました。

2024年元日の能登半島地震、そして同じ年の秋の豪雨。
その二重の傷を負った奥能登の町に一人のボランティア女性、柊カナデがたどり着き、地域住民たちと一緒に災害FM局を立ち上げる物語でした。
一緒に放送局を運営する一人ひとりが被災や挫折や再建等のストーリーを抱えています。
このドラマは「復興」を美化していません。そこがとても感心しました。
主役のカナデは経験もない、予算もない、スタジオもない状態から放送を始めます。
うまくいかない日も、笑えない夜もあります。それでも「放送は始まったら止められない」という言葉が全話を貫いていました。
常盤貴子さん演じる小野さくらはとても存在感が有りました。
能登と縁深い彼女が実際に現地に立つ画は、説明なしに何かを伝えて来るようでした。
MISIAの主題歌「舟いっぱいの幸を」も良いアクセントになっていて、復興へ少しずつ向かっている人々や、未だに帰れていない人たちへの祈りのようなものを感じました。
自分自身、珠洲市によく足を運びます。海の色、自然の風景、潮の匂い、様々な人の顔等々が頭の中にあります。

だからこそ、
ドラマに映る風景がとても胸に刺さりました。
珠洲市の「海浜あみだ湯」が映る度に、現実とフィクション(ドラマ)の境界が混ざっていました。知っている場所が映ると共感度が上がりますね。
ラジオの声は電波に乗って、いつか届きます。
このドラマもまた、奥能登被災地へ宛てた手紙のような…そんな「声」だったように感じます。

焦らずゆっくり復興に向かう能登のペースとシンクロした、
静かで素敵な元気が出るドラマでした。
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