り起業MOMOです音譜




私は、自他ともに認める活字好きで、本がないと生きていけません。


なので、本ゲル係数も高く、とにかく本は乱読します。



その中でも、今月読んだこの本は、


ぜひ、女性で仕事を持つ方に読んでもらいたい!!


と声を大にして言いたいです。



悪女の仕事術
悪女の仕事術
¥1,365 藤田 尚弓 著

「悪女の仕事術」という書名が、キャッチー過ぎて、


中味はどうなんだろうと思っていたのですが、(ナオミさん、ごめんなさい!)


読んでみて、とても骨太で内容のある良書だったので


ブログでもご紹介させていただきます。



著者のナオミさんは、悪女学研究所所長としても有名ですが、


一般に言われている悪女とは一味もふた味も違います。



会社を経営しているだけでなく、大学の講師や


フォトリーディング講座で多くのフォトリーダーを育成している


根っからの仕事好きな女性なのです。




知的で、誠実で、相手に対する思いやりや気配りができる、


誰からも好かれるキャラクターです。



悪女って、男性からは魅力的だけど、


女性からはうとまれそうなイメージがありますが、


ナオミさんは、女性から、ひっじょ~に人気があります。


(ナオミさんのセミナーは、とにかく女性が多いのがその証拠)




ナオミさんの仕事術は、小手先のものではない、


経営者として必要な視点の鋭さがあり、それが本書を


単なるノウハウ本にとどめておきません。




たとえば、私が、いいなと思ったのが、こんな表現です。




「どんな職種にも営業視点は役に立ちます。 (中略)


「戦略」を立てるときには必ず営業の視点を盛り込んでみてください。


どうすればいい人間関係ができるのか、相手は何を求めているのか、


どんな提案の仕方なら喜んでもらえるか、


実際にアクションしてもらうひと押しは何か...etc。


営業視点は、戦略の精度を高める、とっておきのスパイス


(「悪女の仕事術」P.86より)




会社勤めだとしても、個人で小さくビジネスをしていても


大会社の社長だったとしても、


「仕事」として対価を受け取る行動をするときに、


欠かせないのが、相手が何を求めているのかを把握し、


それを提供していこうとする視点だと私も思います。




ナオミさんは、さらりと「営業視点を持とう」と書いていますが、


私が3年前に起業して常に心がけていることがまさにこれです。




ビジネスを行う上でのマクロな見方を披露しているかと思えば、


マジギレ演出法」のような、思わず笑ってしまうような小技を


次々に繰り出し、


(ちなみに、マジギレ演出法とは、NOという意思表示をするために


上手にキレる自分を出すためのワザ。たとえば、ファイルでバン!と


机を叩き、「いいかげんにしてください!」と一言発し、相手をびっくり


させたあと「・・・って言われちゃいますよ」とフォローを忘れない、


相手のメンツまでも考えた、相手にナメられないための演出法なのです。)


そういった小技が、出るわ出るわの46個!





人間関係を良好に保ちながら、ビジネスの業績を上げ、


女性としての幸せも手に入れる、つまり、


結婚し、子供を生み、仕事もしながら、プライベートも楽しむ、


欲張りでしなやかない生き方ができるんだ!という


いいお手本を私たちに見せてくれているんです。




家庭があるから、キャリアを捨てる、とか


ビジネスがおもしろいから子供は産まない、


など、1か0かの選択肢ではなく、


どれかひとつのために他をあきらめることなく、


大切なものを大切にしながら、欲しいものを手に入れる、


それが、「悪女」の生き方だと説いています。




悪女は、そんなちゃっかりした一面もありますが、


それができるのは、悪女に知恵があるからこそ。


この本には、ナオミさんの愛を感じます。




これら46個の自分のいわば秘密兵器を


惜しげもなく私たちに与えてくれているナオミさんの心意気は、


後に続く女性たちへのエールに他なりません。




離婚後、住む家を失い、子供と一緒にホームレス状態になって


防災倉庫で寝泊まりした経験もあるナオミさんだからこそ、


一生懸命がんばって、傷ついて、挫折してそれでも立ち上がる女性たちに、


過去の自分の姿を映しているのでしょう。




そして「ワタシと一緒に 悪女の鎧 をまとって、一歩踏み出しましょ!」


と、自分と彼女たちの人生をより素晴らしいものにしようと


みんなに勇気と知恵をふりまいているんですね。




ナオミさん、参りました!


すごい本をありがとうございます。




私のような駆け出し経営者には、こんなに役立ち、


心に響く本はそうないです。




これは覚えておこう、ためになる、と思う箇所があると


私は、本の隅を三角に折る癖があるのですが、


「悪女の仕事術」は、角を折り過ぎて、厚みが1.2倍になっちゃいました(笑)




重版も決まったそうですが、この本がもっともっと話題になり、


多くの女性の手に渡ることを願ってやみません。




たくさんの悪女が、日本の社会を、未来を、


明るくリードする日を楽しみにしています ニコニコ