ドトール | Get up-joe. Stand up-joe!

Get up-joe. Stand up-joe!

How many ways do you know to free yourself ?

photo:01


花粉が舞い始めた夜
8丁目から6丁目まで釣り人とパトロール
ぴーちの入口が閉まっているのが見える
時計を確認する

8時45分
15分の時間を過ごす為ドトールに向かった


「9時閉店ですがよろしいですか?」
「大丈夫です、我々も9時に用事がありますので」
「ブレンドをブラックで」
「申し訳ありませんブレンドコーヒーは終了しております」
ブレンドコーヒーのないドトールは経験がない


私が何を注文していいのか解らず放心している斜め後ろから
「エスプレッソはありますか?」
釣り人の落ち着いた声が聞こえた
「エスプレッソですね、かしこまりました」
ブレンドコーヒーのないドトールを経験済なのだろう
釣り人は素早く滑らかにエスプレッソを注文した


私はその波に乗る事にした
「私もエスプレッソ願います」


私は砂糖を3本掴みテーブルに移動した
エスプレッソの流儀は久しぶりだ
3本の砂糖を順番にエスプレッソに入れていく
さらさらと落ちていく砂糖をみつめていると
夏の白い砂浜を思い出す
ゆっくりと3本の砂糖を入れ終わると
スプーンでかきまわさずにエスプレッソを啜った
下に落ちるまでに溶けたであろう少量の砂糖の甘味が私を誘惑する
最後にカップの下に溜まった溶けかけた砂糖を
人差し指ですくい
舐めた


「あれ、ぴーちオープン10時だって」
エスプレッソを飲みながらスマホでツイートを見ていた釣り人が声をあげた
ブレンドコーヒーが終了した誰もいないドトールで協議した
そして我々は9時前にドトールを後にして東銀座までパトロールを開始した




iPhoneからの投稿