お不動さん
崖の上の、お不動さん。
かわいい。
お不動さんって、
あ、不動明王さんのことね、
梵名だと「アチャラナータ」って言う(?)らしくて、
「アチャラ」は「動かない」
「ナータ」は「守護者」
で、
「揺るぎなき守護者」って意味なんだって。
お不動さんは、
悪魔を降伏するために恐ろしい姿をしてて、
すべての障害を打ち砕くんだって。
それから、仏道にしたがわないものとかを、
無理からにでも、導いて、救済しちゃうんだって。
言うこと聞かない人も、
ちゃんと救ってくれるなんて、
優しいね。
お釈迦さまが、
修業して修行して、悟りを開くために、
「我、悟りを開くまではこの場を立たず」
って言って、
菩提樹の下に座ってた時、
世界中の魔が、
釈迦を挫折させてやる~って向かってきたけど、
お釈迦さまは、穏やかな表情のまま、
なんとかパワーみたいな力で、
その魔たちをあっと言う間に降伏させちゃったんだって。
で、お不動さんっていうのは、
その時のお釈迦さまの心の内を、
その姿に表したんじゃないかって言われてるんだって。
穏やかで慈しみあふれるお釈迦さまも、
心の中は鬼のような強さの覚悟だったんじゃないかって。
それから、
怒ってるみたいな形相は、
自分の子どもを見つめるお父さんの愛、みたいな。
一見厳しいお父さんのそれは、
愛するがゆえのそれ、みたいな。
そんなのも表してるみたい。
神さまって、慈悲に満ちてて、優しくて、
超できた人で、なんでも許してくれる。
みたいに、
だいぶ都合良く解釈してたもんで、
お不動さんったら、
なんでそんなに恐い顔してるの?
怒ってるの?もう怒らないで。
って、思っちゃってたけど、
そんな想いがつまったカタチだったんだね。
この意味を知ったら、そのお顔、
だんぜん優しく見えてきて、
いつもありがとう。
って、素直に思えて、
むしろ、
こんな思い違いしてる人のことも、
もらすことなくちゃんと救ってくれてた、そのおっきな愛に、
感謝の気持ちがいっぱいなのです。
大切なことを意識するきっかけをくれた、ご住職、
ここにつれてってくれて、ステキな出逢いをくれた人たち。
そんな、たくさんのご縁で私はできている。
そのことを再確認させてもらえる、
ステキな機会をいただきました。
そして、このことを忘れないように、
ちゃんと感謝していられるように、
思うことをやろうと思う。