放浪
「はい。」
って、わたされて、
「ん?」
って、手に取ってみたら、
窪塚洋介くんの本でした。
で、いつの本かな?
って、最後のページを見てみたら、
2011年6月21日初版発行。
「あ、新しいやつだ。」
「いや、こっちが最新。」
って、もう1冊窪塚くんの本。
けっこう頻繁にだしてるんだね。
「あげる。」
「え?」
「家にいっぱい積んであるから。」
と、言うので、
遠慮なくいただく。
この時は、タイトルもなんとなくしか見てなかったし、
帯の文字すら読まずにカバンにしまってしまった。
興味がなかったからではなく、
タイミング的に、
これからやるぞ~って時の、
あまりにも直前だったから。
少したって、
ああ、そう言えば、
窪塚くんの本いただいたな。
と、軽い気持ちで、ひょいと手に取ると、
『放浪』
子どものころから
夢だった地、
エジプトへ。
ピラミッド、
ファラオのミイラ、
古代神殿…
って、
この帯に目がいかないとは、
どんだけ視野が狭くなってたんだ。
エジプトは、
なんだかとても気になる土地で、
2度ほど訪れたことがあった場所。
エジプトって書いてあれば、
ピクっと瞬時に反応して、
なんでも手に取ってた時期もあったのに…
薄情な話だ。
もうすぐツタンカーメン展も上野でやるし、
大英博物館のエジプトグッズ
(いや、グッズと言っていいのか?)も六本木に来るらしい。
私のエジプト熱が冷めたか?
と、思いきや、
こうして常に身近にエジプトはあるのだね。
で、窪塚くんの『放浪』。
字が少ないってのもあって、
さらっと読ませていただきました。
エジプトを二人旅したお話。
この本の中には、
私が訪れた場所の写真もあって、
それがまた行ったことのある場所ばかりで、
ああ、懐かしいな、って。
そんなに何度も行ったことある場所ではないけど、
そんなふうに感じてしまうのが不思議。
私にとっては、そんな場所なんだな。
ま、エジプトのなかで、自由にできる場所は、
ほぼ観光地ですから、
比較的安全に楽しめるってのもあって、
思いっきり心を許してる、ってのも、
こんな風に思い出せる理由のひとつなのかもしれない。
と、言っても、
決められた地域の中は自由にできるんだけど、
それ以外の場所では、
観光客の乗った車を、軍の車両が先導して、
銃を持った軍人さんがこっちの車両にも乗りこんで、
一緒に移動しなきゃいけない。
私たちのバスも例外なく、
目の前の席に銃を持ったお兄さんが乗り込んできたわけで…
ホテルに着いても、
ホテルの外に1歩でも出ようもんなら、
どこへ行くんだ?
今、軍の車と、軍人を呼ぶから待て。
と、ぷらっとジュースすら買いに行けない始末。
そうゆう場所ということなんですな。
ちなみに、
私たちが電車で移動してたルートを、
窪塚くんたちは、レンタカーで移動してた。
と、いうわけで、
旅行者だけの車移動は、移動できる範囲が決められてるから、
目的地までたどりつけないという場面も。
軍の先導がないと、検問を越えられないんだね。
本の中でたどりつけなかった、
アブシンベル神殿。
載せちゃった♪
いつもだったら、私たちも、
勝手にレンタカーして行っちゃうとこだけど、
エジプトは女の子ふたりは危険かも?
って、なんとなく初めてツアーに参加してた。
このなんとなくのおかげで行くことができたんだな。
行ってみるまで、こんな情報知らなかったし、
虫の知らせが届いてよかった。
この虫の知らせとか、
この本でも、
ついに呼ばれたか、
みたいな表現が出てくるんだけど、
この感覚の声、みたいなのって、
大切にしたい。
その声を無視せず、
面倒くさがらず、
聞くことができたら、
実はそれこそが、
心のままに生きること、なのかもしれない☆