2018.3.4.Sun の採集
先日、自動車の免許合宿で伊豆大島に行ってきました。
伊豆大島は伊豆七島最大の大きさ (約91㎢) で、天気の良い日などは地元江ノ島から
その姿を望むことができます。
島の中央部に位置する三原山 (標高764m) は活火山であり、1986年には全島民が避難
する規模の噴火が起こったことは、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
(私が生まれる前の話ですが…噴火の火炎が神奈川県沿岸から見えたというのを聞きました)
そのため、島の沿岸は主に溶岩が冷えて固まった火成岩に由来する岩礁海岸で
その間に点在する浜も、漆黒の砂礫海岸となっています。
一般的な白浜のアイランドビーチとはかけ離れていますが、経験上このような岩礁海岸
の方が磯採集には向いているため、私としては好条件です。むしろウェルカム。
遠くに乳が崎を望む
早速、教習の間を利用し磯に出向いてみるも、風が強い!
どうもこの季節の大島は、午後になると北風が卓越するらしく磯も大いに荒れておりました。。
波高が高いためガサガサ採集を断念し、タイドプールしらみつぶし作戦に転向です。
なるべく水際のタイドプールを攻めていきますと…いますわ、お魚が。
まず目につくのがカエルウオ。人影にいち早く気づき、隙間に逃げ込みます。網では採集困難
な彼らですが、素手で浅瀬に追い込むと意外と簡単に捕まえることができます。
続いてドロメとアゴハゼ。参考までに記しておきますと、タイドプールにいる所謂ハゼと呼ばれる
魚はこの二種でして、外見こそ似ているもののアゴハゼの胸鰭と尾鰭には明瞭な暗色点列が
あることから、両種を識別することができます。(一般に、ドロメの方が大きくなる)
…大島まで来たのにメンツがいつもと変わらんなぁ、とぼやいていると転石下から視線を感じた。
オキナメジナの稚魚
島魚のお出ましである。オキナメジナは体側中央に淡色の横帯があるメジナの仲間で
日本産メジナ属の中で最も南方性の強い種です。地元で本種を見つけたことは未だありません。
ちなみに、この横帯は成魚になるにつれて薄れていきます。それにしても、オキナメジナの稚魚
が砂利に体を突っ込んで転石下に隠れる様子には驚きました。
オキナメジナ捕獲時に転石をどけていると、ニョロっこい何かが慌てて出てきました。
その名もミミズハゼの仲間。仲間と記したのは、私自身ミミズハゼの同定に自信がない上に
このグループはまだまだ分類の余地が残されているため、ここで安易な同定をしてしまうのは
よろしくないと判断したためです。標本にする準備は備えていなかったため、逃がしましたが
体側に黒く縁取られた白点が並んでいるのが特徴かと思います。
実はこのミミズハゼの出会いこそ、私がミミズハゼの分類に興味を持つきっかけになるの
ですが、今日はこのあたりでニョロンと退散させていただきます。
次回は、ミミズハゼの分類に目覚めた経緯について触れつつ、熱く語っていこうと思います。
Your name ? 君の名は。
ミミズハゼ属 sp.



