次から次にハイ・ファッションが登場して、とにかく楽しい。

ストーリーのテンポの良さも◎。

今年見た映画の中では、ダントツに「デート映画」だった。

アン・ハサウェイの目がこぼれ落ちそうでこわい。

メリル・ストリープのドスコイぶりがすごい。

望まない仕事、悪魔のような上司、自分とは異質な職場…

不満を爆発させても、「辞めれば」と言われても、

「私はやる」と言うところが、彼女は魅力的だ。

「嫌だから」という理由で仕事を捨ててしまう女性は、

こんな時代でもけっこういる。

(そうじゃない人もたくさんいる)

我慢するのはバカバカしい、なんて台詞は、

耐えて、頑張って、闘った人間しか口にする権利はない。

でもって、そういう根性入った人は、

そんな簡単に仕事をやめたりしない。

「君は言い訳ばかりだ」と言う周りも強い。

仕方がない、たしかにそんな出来事がたくさんある。

でも、そこで状況を受け入れるということは、

実は選んでいることなのだと思い知らされる。

望んでいないなら、全てを捨てる覚悟で拒否しなければならない。

受け入れるのであれば、全責任を負わなくてはいけない。

ちゃんと生きるってのは、ものすごくシビアだ。


自分の道を歩き出した彼女は、もうドレスを着ていない。

けれど、その足に履いたピンヒールは、

「ランウェイ」を経て成長した彼女自身を象徴している。