ウツボ食べてみてください!!! | 魚秀  新鮮な魚を美味しくさばくプロならではの方法を伝授。

ウツボ食べてみてください!!!

徳島県南の冬の名物詩 『ウツボの天日干し』 が最盛期を迎えています。
港に行けばウツボが冷たい潮風に吹かれ、まるで暖簾のように揺れる姿が見られます。



ウツボといえば、グロテスクで獰猛な姿を思い浮かべ食するには遠慮され気味ですが
外見に似合わずさっぱりとした上品な味で栄養もあり、酒の肴には非常に珍味です。



観光や里帰りに戻って来ている馴染みのないお客さんはウツボの開きを見て
「うわー!!!」 なんて店頭で驚かれます。
「絶対に無理ーーー」 て。


わかります。
僕も沖縄でイラブー料理(エラブウミヘビ)頂いた時も 無理!!! て、叫びました。
やって沖縄の市場を歩いていると真っ黒な原付のタイヤみたいなものがまとめてぶら下がってるんですよ。
イラブー(エラブウミヘビ)の燻製ですて!!!


実際のイラブー汁は、ウロコが異様なほど黒光りしており、衝撃的な見た目でした…。
食べてみると、カツオのダシがしっかりでていて複雑で濃厚な味。
身体の芯まで染み渡る優しいホッとする味でした。
イラブーは、黒光りの皮はゼラチン質でとろっと溶け、
身は噛めば噛むほど味がでてくる…といった感じで美味しかったです。



近年では、滋養強壮にも効果が絶大とゆうことで 『海のバイアグラ』と呼ばれるだけでなく
良質のタンパク質、カルシウム、鉄分が多く、
特に身と皮の間のゼラチン質には天然のコラーゲンを多く含むことも知られています。
お肌の老化防止、滋養強壮、体内の解毒作用に効果があると言われており大変ヘルシーな魚なのです。



魚秀では 『うつぼの一夜干し』 と 『うつぼの珍味(ウツボを一度揚げて甘辛く味付けしたもの)』

を置いています。
一夜干しは、やわらかいまま焼いても、自分好みのもうちょい干して頂いても、

鍋に入れたり、すき焼きにしても美味しいです。
『うつぼの珍味』の方は徳島最南の宍喰町の魚屋が作っていて、絶妙な味付けで人気あります。


魚秀で売っている状態の 『ウツボの一夜干し』


本日は生で送って欲しいとの注文があり、生のうつぼを漁師さんから。







グ、グロっ!!!


これまでそのほとんどが佃煮や干物で、酒の肴や珍味として知られていましたが
是非、料理として食べていただきたいです。
淡白で豊潤、繊細で深い旨み
磯魚でありながら臭みもなく、
とろけるような皮のゼラチン質と
引き締まった身の歯ごたえが絶妙です!!!
独特な歯ごたえは一度食すると忘れられない、
食通をもうならせるうつぼの味。
その特徴を最大限にひきだした究極のうつぼ料理、
ウツボのタタキをご賞味ください!!!


皮のゼラチンには天然のコラーゲンたっぷり含まれており
美容に!!!(僕の顔は油でテッカテカです)








上の写真は地元にある日本でも珍しい 貝の博物館 の中の漁師の水族館にて。

いろんな種類のウツボがいてるんですねー。