いつか虹が

いつか虹が

二人の子どもとダンナの4人家族。多分幸せなんだろうけど…。

ダンナが、右耳が詰まってる感じがする、食欲がないと言った。


その時は、ダンナがキレ中のことだったので、

私はより一層、心配している様子を見せてみた。


「頭痛とかは?」

「明日も治らなかったら、病院に行ってみる?」


と声をかけるも、

絶賛不機嫌中のダンナは、

うんともすんとも言わない。

耳掃除のし過ぎなんだろうか。



翌日、体調を尋ねるも、無言。

そして、ずっとベッドにいる。

私は買い物に出たり、1日遅れの父の日贈り物を、

義父に持っていったりした。


昼ごはんにお粥を食べてからまたベッドにいる。

私はずっと家事をしていた。

私がしても誰にもありがとうと言われないのに、してくれてありがとうと私が言わなかったらキレられる家事を。



夜になって、ダンナが言った。


「この耳はおまえへのストレスだと分からんのか!」


ああ、ストレスから来るものだったのね。

結構繊細なのね。


もうこれ以上、私は変われないと散々分かってるだろうから、

見て見ぬ振りをしてストレスに思わないでいてほしいのに。

無関心になってくれていい。

とりあえず子どもたちのために

家族という輪があれば。

なんで諦めないんだろう。

そういう人間だと認めればいいのに。

しつこい。