「Deep Love―アユの物語」 Yoshi | じぶんを たいせつに。

「Deep Love―アユの物語」 Yoshi

Deep Love―アユの物語 完全版/Yoshi

¥1,000

援助交際をする17歳の少女、アユは人から愛されること、愛することを知らなかった。
「何のために生きてるの?」「なぜ幸せにならなきゃいけないの?」
死ぬことなんて怖くもない彼女が1人の少年との出会いにより変わっていく。




左表紙に横文字と、一風かわった本です。
これは、普段活字を読まない人にも読んでもらいたいという著者の考えによるものらしく、事実とても読みやすくメッセージ性の強いものでした。
テーマは「援助交際」そして「愛」。
特別目新しいことが書いているわけではないのだけど、途中から大泣きしながら読んでました。
自分でも泣きすぎだと思いながらも。

お金で解決されることが多すぎる世の中で暮らす私たちにとって、お金はとても大きな意味を持ちます。お金のある人は強く、お金のない貧しい人は弱いという弱肉強食の社会では、お金が全てだと思ってしまったとしても仕方がないかもしれない。
お金の力はとてもとても強いから。

そんな中でアユのけな気さや純粋さは見ているだけで勇気づけられるものがあります。
何も知らない無垢な透明さではなく、多くを見て知ってしまった上での透明さだからこそ美しいのだと思えます。
もとはケータイで2000字ごとに配信されていたというのに頷ける文のつくりだった気がします。


「何のために生きてるの?」 「何のために死ぬの?」
「幸せって何?」 「幸せにならなきゃいけないの?」
「常識って何?」 「常識って誰がきめたの?」
「死ぬって何?」 「死んだら終りなの?」
「みんな本当にわかってるの?」 「わからなくてもいいの?」
「体を売るって悪いの?」 「それ以外なら売ってもいいの?」



★★★★