ゆかっちは、入院してすぐ免疫抑制療法を行いました。
病気なんだから、なんで免疫を抑制するのか不思議に思いました。
免疫を高めて、病気と闘わないといけなんじゃないの??
実は、再生不良性貧血は、自分の免疫が、自分の造血幹細胞を攻撃しているため、造血がうまくいっていない病気なのだそうです。
広い意味での自己免疫疾患だとか。
再生不良性貧血は、原因不明の難病なのですが、これくらいのことまではわかっていると主治医のK先生から聞きました。
で、その免疫を抑制するのに、ATGという薬を使います。
ATGの副作用としては、発熱、頭痛、じんましん、節々が痛むなどがあります。
初日だけは、ATGを本番の1/100の量を試験投与して、様子を見ます。
この試験投与でも、反応出る人は出るらしいです。
本番では、反応を抑える薬も一緒に投与します。
試験投与は、だいたい1時間くらいですが、何かあったらすぐに対応できるように、ベッドサイドに研修医のⅠ先生がずっとおられました。
いろんな話ができて、よかったです。
それで、大丈夫なら12時間くらいかけて規定の量を点滴します。
2日目からは、試験投与なしで、ATGを点滴します。
で、ゆかっちは、どうだったかというと、
副作用、なんもなし
熱もじんましんも頭痛も。
薬、効いてる
って感じ。
K先生 「(副作用が)何もなくても、薬はちゃんと効いてますからね。反応が出た方が、効いてるって感じしますけど、そんなことないですから。出ない方がいいですからね。」
と聞いて、安心しました。
副作用が出なくてよかったのですが、ゆかっちの場合大変だったのが、好中球を増やすためのG-CSF(グラン)ですね。
筋肉注射だったのですが、痛くなかったのは初日だけ。
2日目からは、日を追うごとに痛くなってきて、5日目には泣いてしまい、6日目には、注射をいやがるようになりました。
そのうち、チックが出てきたので、さすがにまずいと思って、主治医と相談して、点滴に変更してもらいました。
薬が筋肉に入ってじわじわ効いていくので、筋肉注射の方が効くと聞いたのですが、もうそんなこと言ってられません。
かなりつらそうだったので
筋肉注射って、長いこと痛いわけではないけれど、やっぱり痛いのはつらいですからね。